変わらない野球愛を原動力にこだわりのスポーツ用品を届ける
ミズノ株式会社 茂木 結矢さん
2025/01/28
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科を卒業し、ミズノ株式会社に勤める茂木 結矢さんからのメッセージです。
営業から商品の企画・開発へ。憧れの選手との仕事も経験
日本を代表する総合スポーツ用品メーカーのミズノに勤務する茂木結矢さん。小学生の頃から大学時代まで一心に打ち込んできた野球が就職のきっかけになった。「野球一筋で生きてきた私にとって『スポーツ』は大きな存在であり、そこに関わることができる企業を探していました。ミズノは多彩な競技・種目を扱い、世界規模で幅広い事業を展開しているため、さまざまな仕事に挑戦できる点が魅力的でしたね」と話す。現在は、グローバルイクイップメントプロダクト部で、アシスタントマネージャーとして商品の企画・開発に携わっている。
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初任地となった宮城県・仙台営業所にて
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大学4年次の時、野球部の同期メンバーと
「担当は野球・ソフトボールのグラブです。企画を立案した後、研究開発から生産、品質保証、営業まで各部門のメンバーと連携しながら、商品を世に出していきます。広い視野はもちろん、自分の企画を完結させる熱い気持ちと忍耐力が欠かせません。花形のポジションでやりがいがあり、私にとって最高の仕事です」
入社当初は営業として前線を動き回り、仙台営業所で4年半、東京本社で2年半とフィールドを変えながら経験を積み、現在は大阪本社に勤務する。「仙台では小さな町でスポーツ用品店を営むご夫婦、東京では全国展開する大型ショップのバイヤー、今はアメリカ・ミズノの現地の商品担当者。これまでに年齢や立場、国籍が異なる多様な人々と信頼関係を築いてきました」と振り返る。茂木さんにとって忘れられない仕事の一つが、憧れだった元プロ野球選手の宮本慎也さんとのグラブ開発だ。
入社当初は営業として前線を動き回り、仙台営業所で4年半、東京本社で2年半とフィールドを変えながら経験を積み、現在は大阪本社に勤務する。「仙台では小さな町でスポーツ用品店を営むご夫婦、東京では全国展開する大型ショップのバイヤー、今はアメリカ・ミズノの現地の商品担当者。これまでに年齢や立場、国籍が異なる多様な人々と信頼関係を築いてきました」と振り返る。茂木さんにとって忘れられない仕事の一つが、憧れだった元プロ野球選手の宮本慎也さんとのグラブ開発だ。
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小学生時代、少年野球チームの合宿で撮影
「現部署に異動してすぐに企画を立ち上げ、多くの人の協力を得て共同開発グラブを発売しました。売り上げや商品評価が良かったうれしさはもちろんですが、それ以上に『元野球少年の茂木』として夢のような時間でした。後に私の結婚式で、宮本さんからサプライズの動画メッセージをいただいたことは一生の宝物です」
野球部の活動やゼミでの研究、全ての経験が今につながる
大学時代は体育会野球部で白球を追いかけた茂木さん。「人生で一番濃い4年間だった」と語る日々は大きな財産になっている。
「全国から集まり、育った環境も価値観も異なる仲間たちとの出会いは新鮮でした。当時のチームは4軍編成のため、それぞれの意欲や熱意には差があります。しかし、『優勝』という共通目標に向かって一丸となり戦うことができました。目標はかなわずとも、皆で努力し続けた中で『多様な考え方・立場を理解し、同じ方向を向く』ことの大切さを学べた経験は、現在の仕事にも生きています」
「全国から集まり、育った環境も価値観も異なる仲間たちとの出会いは新鮮でした。当時のチームは4軍編成のため、それぞれの意欲や熱意には差があります。しかし、『優勝』という共通目標に向かって一丸となり戦うことができました。目標はかなわずとも、皆で努力し続けた中で『多様な考え方・立場を理解し、同じ方向を向く』ことの大切さを学べた経験は、現在の仕事にも生きています」
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左:大学時代、練習試合の一コマ/右:明治神宮野球場にて(大学4年次)
茂木さんの野球に対する探究心は自身の専攻分野とも深く関わっている。所属していたコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科では、健康心理学やポジティブ心理学を扱う大石和男教授(当時/名誉教授)のゼミで研究に励んだ。卒業論文のテーマは、スポーツ競技者の競技中の心理について。「野球部の仲間たちにアンケート調査を実施し、その結果を分析してまとめました。集めた情報を多角的に考察し、結論を導き出す力は、社会に出てからも自分の考えをアウトプットする際に生かされています」と話す。大学時代に培った経験を礎に、今後はさらなる挑戦を続けていく。
「漠然としていますが、仕事を通してより多くの人々の生活を豊かにしたいと考えています。グローバルな視点に立ち、今以上に自分が貢献していくための方法を絶えず模索していきます」
GLC※の第3期生として、立教生のキャリア・就職支援にも関わる茂木さん。後輩たちにこうメッセージを送る。
「私にとって大学時代は、がむしゃらに走り抜いたことが何よりの誇りです。その経験が人生を大いに後押ししてくれていると実感します。学生の皆さんには不安や葛藤があっても『そういうもの』と捉え、前を向いて大学生活を『走り抜いて』ほしいと思います」
※GLC:立教グローバル/ローカルキャリア支援ネットワーク。30~40代の卒業生で構成され、在学生のキャリア・就職支援を行う。
「漠然としていますが、仕事を通してより多くの人々の生活を豊かにしたいと考えています。グローバルな視点に立ち、今以上に自分が貢献していくための方法を絶えず模索していきます」
GLC※の第3期生として、立教生のキャリア・就職支援にも関わる茂木さん。後輩たちにこうメッセージを送る。
「私にとって大学時代は、がむしゃらに走り抜いたことが何よりの誇りです。その経験が人生を大いに後押ししてくれていると実感します。学生の皆さんには不安や葛藤があっても『そういうもの』と捉え、前を向いて大学生活を『走り抜いて』ほしいと思います」
※GLC:立教グローバル/ローカルキャリア支援ネットワーク。30~40代の卒業生で構成され、在学生のキャリア・就職支援を行う。
※本記事は季刊「立教」270号(2024年11月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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プロフィール
PROFILE
茂木 結矢さん
グローバルイクイップメントプロダクト部DS・CS企画生産課
アシスタントマネージャー
2012年コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科(当時)卒業
小学2年生から野球を始め、高校時代に「スポーツに関する勉強がしたい」と考えてコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科へ。大学では体育会野球部の活動に打ち込むとともに、所属ゼミでスポーツ競技者の心理について研究した。卒業後はミズノに入社し、営業を経て商品の企画・開発に従事している。