外国人留学生受け入れ制度「Rikkyo Study Project」NEXUSプログラム

立教大学

2024/04/10

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

2022年にスタートした新しい外国人留学生※1 受け入れ制度「Rikkyo Study Project(RSP)」の中で設置されたNEXUS※2 プログラム。従来の外国人留学生入試とは異なり、入学時点で十分な日本語能力を求めず、立教大学の教育課程で日本語能力向上を図る点が特徴です。また、RSPでは英語による授業のみで教育課程を構成するPEACEプログラムも設けています。

※1 外国人留学生:学位取得を目的とし、入学試験を受けて正規課程に入学する留学生。
※2 NEXUS:NEXt generation for Unity & Solidarity

NEXUSプログラムとは

プログラムに参加する9学部について、海外の協定締結校の学校長推薦により、年間最大60人のNEXUS学生を受け入れます。入学試験の時点では日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる日本語能力(日本語能力試験N3程度)を目安として求めます。秋季(9月)の入学後に、半期の日本語集中科目を履修。そして翌年の春季(4月)から既存の学部カリキュラム(日本語による授業)を春季入学者と共に履修します。また、NEXUS学生1人に対して日本人学生のチューターが1人付き、日本での生活をサポートします。

※9学部:文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、社会学部、法学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部、スポーツウエルネス学部。

カリキュラム概観

NEXUSプログラム 学生チューターの声 VOICE

日本語や経済知識を教える中で言語化して説明する力が向上

左から村越さん、ツェレンデジデさん

村越 美紅さん
経済学部経済学科2年次
サポートしているNEXUS学生:ズルガアンジン ツェレンデジデさん(モンゴル出身)経済学部経済学科1年次

外国人留学生と交流を深めたかったことからNEXUSプログラムのチューターを志望しました。現在サポートしているのは、モンゴル出身のツェレンデジデさんです。彼女の課題図書に関する問題の答え合わせや、書籍の中で出てくる難解な漢字、単語の類義語・対義語のレクチャーを行っています。金利の高低やインフレとデフレの違いなど、経済知識を解説する機会もあり、平易な言葉で伝える意識が高まりました。分かりやすく説明できるように自分自身も学び直す中で、知識を言語化する力が身に付き、経済への理解がより深まったと感じます。授業を重ねるごとにツェレンデジデさんとの仲が深まり、時にはモンゴル文化の話に花を咲かせるなど楽しい時間を過ごせています。昨年末には「良いお年を」と日本独特の言い回しであいさつをしてくれて、日本にすっかりなじんだ様子に温かな気持ちになりました。NEXUS学生の文化や価値観を吸収しながら考え方の幅を広げ、将来に生かしたいです。

※ 課題図書:NEXUSプログラムの日本語科目の中で提供される学び。NEXUS学生が学部から指定された書籍を読み、そこで使われている日本語や漢字について学習。学生チューターも書籍の内容を理解した上で指導することが求められます。

科目紹介「多文化共生社会と大学—やさしい日本語」※1

人種や国籍の垣根を越えて討論しそれぞれの立場から共生社会を模索

池田 伸子教授
日本語教育センターセンター長
異文化コミュニケーション学部

NEXUS学生と日本語を母語とする学生および日本語上級者の正規留学生が、グループワークや討論を通して共に学ぶ科目です。前者は日本の大学で学ぶ意味を知り、後者は学んできた「やさしい日本語※2」を駆使して交流を深めながら、自分の固定観念やアイデンティティーに気付く機会を得ます。授業の目的は、異文化理解能力や異文化コミュニケーション能力の習得ではありません。全ての学生が自分と異なるバックボーンを持つ人と共生していくことの難しさを、それぞれの立場から考え、お互いに納得できる社会統合政策の立案を目指します。

※1 NEXUS学生に向けた科目名で、日本人学生には「多文化共生社会と日本—やさしい日本語」の名称で提供。同一の授業。
※2 やさしい日本語:分かりやすい語彙ごいとシンプルな文法構造に基づく、外国人だけでなく子どもや高齢者にも分かりやすい日本語のこと。

前列左端が池田教授

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