立教サービスラーニング(RSL)立教大学の教育の仕組み

本学では、2016年4月より立教サービスラーニング(RSL)センターを開設し、全学共通科目のなかで立教サービスラーニング(RSL)科目を展開しています。

立教サービスラーニング(RSL)とは?

皆さんは、立教大学の教育理念についてご存じですか?立教大学のオフィシャルシンボルに描かれた、楯のマークの中央には、ラテン語「PRO DEO ET PATRIA」と記されています。この標語は、「普遍的なる真理を探求し(PRO DEO)」、「私たちの世界、社会、隣人のために(PRO PATRIA)」を意味します。すなわち、広い視野に立って物を見て自分の力で考え、当事者、市民、他の専門家などと共に困難な課題を解決する意欲と力を持つ人材のことです。

「立教サービスラーニング(Rikkyo Service Learning: RSL)」は、「世界・社会・隣人」と実際に交わりながら、社会の現場も「教室」として捉える、新しい「学修」スタイルの科目群です。

授業では、事前学習をしたのち、一定の期間にわたり、受入機関・団体(NPO、行政、企業等)の支援・指導の下、社会で生起するさまざまな課題を題材とした体験学習を行います。これに事前学習と体験学習を統合し、学びを深める事後学習をおこなうことで成績評価、単位認定がなされます。

これまでの学び方と、どこが違うの?どのように学ぶの?

皆さんにとって、「大学で学ぶ」というのはどのようなイメージがありますか? 大きな教室で講義を受けたり、仲間とディスカッションをしたり…。また、文献を読み、専門的な知識を覚えることも必要でしょう。 そのイメージを、少し広げてみませんか? 大学の学びは、「答えのない問いについて考えること」であるとよくいわれます。そのためには、自分が深めたいテーマとの出会いを自分から積極的に探す姿勢が大切です。

良いテーマに出会うには、世の中で起きている問題や、人によって意見が異なる社会的問題について、実際に体験し、考えてみることが近道の一つです。そして、単に体験するだけで終わらせるのではなく、そこから大学で専門的に学ぶテーマを見つけ、人生のテーマに出会うきっかけとする、それがサービスラーニングです。

サービスラーニングの基本的な流れ(※)は、図の通りです。実際の社会での体験学習(実習)の前後に、課題設定や仮説設定、理論的な知識の導入等を行う「事前学習」、体験を学問的に意味づける作業や自分自身の今後の行動につなげる「事後学習」を行います。近頃は、「アクティブラーニング」という学び方が注目されていますが、サービスラーニングはその一つでもあるのです。

※立教サービスラーニングの「実践系科目」が該当します。

科目にはどのような種類があるの?

「立教サービスラーニング(RSL)」の科目には、大きく分けて、講義系科目と実践系科目の2種類があります。
講義系科目では、「大学での学び方」「シティズンシップ」「他者との協働」「公共的な課題解決」「政治参加」「SDGs」など、「立教サービスラーニング」が重要と考えるテーマについて、理論と事例の両面から学ぶことができます。
実践系科目では、実際に国内外のフィールドに出掛けて、各科目のテーマについて「体験」を知識や理論に関連付けながら、学問的に学びを深めます。
「立教サービスラーニング(RSL)」では、学生の皆さんの学修段階や自身の関心に合わせ、履修できる科目を開講しています。

どのような力が身に付くの?

「立教サービスラーニング」を通して皆さんが身につけられる力として、次の4つがあります。

  1. 社会と向き合う、視点や視座
  2. 大学で自分らしく学ぶ姿勢とワザ
  3. 社会を創り、支える一員としての責任感覚
  4. 政治参加や仲間/地域の中で協働するためのスキル(対話、議論、コミュニケーション、文書化、プランニング、プレゼンテーション)
「立教サービスラーニング(RSL)」では、社会で役に立つ技法やスキルの修得も大切ですが、社会の中で自分がどのように生きていくか、その視点や姿勢を自覚的に養います。そして、これにもとづいて、身近な組織、地域やコミュニティ等に向かって働きかけ、行動する力を養うことを重視しています。

2024年度の立教サービスラーニング(RSL)の概要はこちら

お問い合わせ

立教サービスラーニングセンター(立教大学総長室社会連携教育課内)

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