国際シンポジウム「アタッチメント・スタイル面接の臨床現場における活用」
INFORMATION
アタッチメントは、人間の精神的健康の基礎となる対人関係システムであり、親子関係のみならず夫婦関係や友人関係など対人関係全般における重要性が注目されている概念である。ビフィルコ氏は四半世紀にわたり、産後うつ病の研究から始まった成人のアタッチメント・スタイル面接の研究を、虐待の問題や社会的養護の現場に応用し、現場の臨床家と提携して研究と臨床実践を積んでこられた。日本においても近年ますます問題となっている虐待や養子縁組、里親、施設における養育などにおけるアタッチメントの知見の臨床応用についてビフィルコ氏のイギリスでの経験を語っていただき、産後うつ病にアタッチメント・スタイル面接を用いてアプローチしてきた吉田敬子、池田真理の両氏とともに今後の日本におけるアタッチメント概念の活用について議論を深める。
登壇者
ミドルセックス大学ライフスパン心理学部教授
Antonia Bifulco(アントニア ビフィルコ)氏
社会心理学者。ライフスパン研究所所長。アタッチメント・スタイル面接の開発者であり、アタッチメントについて豊富な研究経験を持つ。ロンドンを中心にコミュニティにおける家族や社会的養護に関わる臨床家と提携して家族の援助に尽力している。
医療法人 風のすずらん会顧問
吉田敬子(よしだ けいこ)氏
児童青年精神医学講座、キングスカレッジ・ロンドン 客員教授。九州大学医学部、臨床教授。アタッチメント・スタイル面接を用いて、九州大学病院において産後うつ病の研究および臨床を行ってきた。日本におけるアタッチメント研究の第一人者である。
東京女子医科大学 看護学部教授
池田 真理(いけだ まり)氏
アタッチメント・スタイル面接を用いて産後うつ病の縦断研究を行ってきた。現在はアタッチメントを生かした夫婦関係における介入研究を行っている。
本学現代心理学部教授
林 もも子(はやし ももこ)
アタッチメント・スタイル面接を用いて思春期の親子関係、虐待などの問題について研究を行ってきた。アタッチメント理論と心理療法の統合を模索している。
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