都市の体温 —池袋の想像力— (東京芸術劇場×立教大学連携講座「池袋学」2017年度)
INFORMATION
世界的写真家—森山大道—が語る都市、そして池袋の現在(いま)
「池袋学」は、歴史や文化などさまざまな視点から池袋を考えるため、東京芸術劇場と立教大学の連携により2014年よりスタートした公開講座です。池袋とその周辺地域の魅力をさまざまな角度から検証すべく、さまざまな方にお話をいただきました。今年はその総括として、現在、池袋を拠点に活動している世界的写真家、森山大道氏を講師に迎えます。
路上を舞台に街を捉え続けてきた写真家の視点から、何が見えてくるのか? 現在の池袋という街や、自らの写真のことなどについて、森山大道氏独自の視点で縦横無尽に語っていただきます。聞き手役は明治大学教授、写真評論家の倉石信乃氏。
講師
写真家
森山 大道 氏
1938年大阪府池田市生まれ。デザイナーから転身し、岩宮武二、細江英公の助手を経て、1964年にフリーの写真家として活動を始める。1967年『カメラ毎日』に掲載した「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。
近年では、サンフランシスコ近代美術館(1999年・メトロポリタン美術館、ジャパンソサイエティー(ニューヨーク)巡回)、国立国際美術館(2011年)、テートモダン(ロンドン)で行われたウィリアム・クラインとの合同展(2012~13年)他、国内外で大規模な展覧会が開催され、国際写真センター(ニューヨーク)Infinity Award功労賞を受賞(2012年)するなど、世界的に高い評価を受けている。
聞き手
明治大学教授、写真評論家
倉石 信乃 氏
1963年長野県更埴市(現・千曲市)生まれ。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。専門は近現代美術史・写真史。1988-2007年、横浜美術館学芸員としてマン・レイ展(1991年)、ロバート・フランク展(1995年)、菅木志雄展(1999年)、中平卓馬展(2003年)など多くの展覧会を担当。写真批評の著作により、1998年重森弘淹写真評論賞、2011年日本写真協会賞学芸賞を受賞。著書に『反写真論』(1999年)、『スナップショット──写真の輝き』(2010年)『失楽園 風景表現の近代1870-1945』(2004年、共著)など。また2001年シアターカンパニーARICAの結成に参加、テクスト・コンセプトを担当。