【定員に達したので申込みを終了しました】公開講演会「第49回現代のラテンアメリカ」
INFORMATION
本研究所恒例の公開講演会「現代のラテンアメリカ」では「魂のフィエスタ—ラテンアメリカ・ユダヤの声」と題して、川端美都子氏による講演と、デュオ“Búsqueda Eterna(ブスケダ・エテルナ)”による生演奏により、ラテンアメリカにおけるユダヤ系の人々の音楽・文化を紹介する。
登壇者
第一部 講演
香川大学経済学部准教授
川端 美都子 氏
大阪大学在学時よりアルゼンチン音楽研究を始め、2009年に提出した同大学大学院博士論文では、ガウチョの表象を基盤に、同国音楽についての通史的な研究を行い、博士号を取得した。2009年にインディアナ大学大学院民族音楽学学科博士課程に入学以降は、音楽を含むアルゼンチンのユダヤ若者文化についての民族音楽学的研究に取り組んでいる。音楽家としては、修士課3程在学中より大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)の千葉泉氏が率いたラテンアメリカ音楽バンド、Voces del Surのメンバーとして演奏活動したほか、南米バロック音楽を含む様々な企画で現在も演奏活動を続けている。
第二部 演奏
音楽家
Yehuda Glantz 氏
1958年アルゼンチン、ブエノス・アイレス生まれ。「ラテンアメリカ・ユダヤ・フュージョン」の先駆者であり、「境界なき音楽家」(músico sin frontera)でもある。現在はイスラエルに拠点をおきながら、アメリカ、オーストラリア、カナダ、南アフリカなどに招かれて、コンサートの上演やテレビ出演を果たすなど、世界的に活躍している。また、南米の民俗楽器であるチャランゴ、シク、クアトロや、ピアノ、ギター、アコーディオン、パーカッションまで弾きこなすマルチプレーヤーでもある。
現在は「ラテン・クレズマー」グループ「ツィガーネス」(Tziganes)の監督でもあり、アシュケナージ、セファルディなどのように区分されてきたユダヤ文化や、音楽ジャンル間の垣根を超えた「出会い」を提供する活動も行っている。
音楽家
Mariel Pivin 氏
アルゼンチン、サンタ・フェ州出身の歌手。これまでに携わってきた音楽ジャンルは、ジャズ、クレズマー、タンゴ、ラテン・フォーク、ユダヤ典礼歌など多岐に渡る。アルゼンチンでは、ストゥーディオ・シェンキン(Studio Shenkin)という若者を対象とした、アルゼンチン・イスラエル相互協会(AMIA、Asociación Mutual Israelita Argentina)を主軸としたユダヤ文化プログラムの一環で、ドール・ハダシュ・コミュニティ(Dor Jadash)において、ヘブライ語の歌の指導に携わっていた。2014年イスラエルへと移住。以来、グランツと共に音楽活動を展開している。