公開上映会・講演会ドキュメンタリー映画『女を修理する男』
INFORMATION
2018年ノーベル平和賞をイラクの人権活動家ナディア・ムラド氏とともに受賞した、コンゴのデニ・ムクウェゲ医師を捉えるドキュメンタリー映画を上映し、専門家を招いて講演会を実施する。ムクウェゲ医師は、紛争下のコンゴ東部で、性暴力の被害を受けたサバイバーの女性や子どもたちを支援してきた。1999年に南キブ州で病院を開いた氏は、レイプを「大量破壊兵器」と呼び、紛争下で女性や子どもが暴行の対象とされることに強く抗議し、救済活動を続けてきた。ノルウェー・ノーベル平和賞委員会は、氏の活動を「戦争兵器として用いられる性暴力の撲滅を目指す取り組み」と高く評価している。
講師
本学21世紀社会デザイン研究科特定課題研究員および兼任講師
米川 正子
国連難民高等弁務官事務所コンゴ民主共和国ゴマ事務所所長(2007-08年)、国際協力機構客員専門員(2008-09年)、宇都宮大学国際学部特任准教授(2009-2012年)、立教大学 21世紀社会デザイン研究科特任准教授(2012-17年)、立教大学 21世紀社会デザイン研究科特定課題研究員(2017-現在)。日本国際連合学会・日本平和学会理事。コンゴの性暴力と紛争を考える会で立教の学生とともに運営・企画などを手掛け、全国で『女を修理する男』の上映会・講演会を通して、性暴力、紛争鉱物とグローバル経済の関係性についての知識を広め、性暴力の防止策の啓蒙活動を実施する。主な出版物に、ジェセフ・セバレンジ, ラウラ・アン・ムラネ『ルワンダ・ジェノサイド 生存者の証言 憎しみから赦しと和解へ』(米川正子訳、立教大学出版会、2015年)、『あやつられる難民-政府、国連とNGOのはざまで』(ちくま新書、2017年)、『世界最悪の紛争「コンゴ」-平和以外に何でもある国』(創成社、2010年)等多数。
東京大学政策ビジョン研究センター講師
華井 和代 氏
2015年3月 東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(国際協力学博士)、2015年4月~2018年3月東京大学公共政策大学院特任助教を経て現職。主著に『資源問題の正義—コンゴの紛争資源問題と消費者の責任』(東信堂、2016年)
TBSテレビディレクター
立山 芽衣子 氏
TBSテレビの報道番組News23を担当し、日本のテレビ会社でコンゴ東部におけるムクウェゲ医師の活動を初めて取材・報道を実施。
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料