新派130年記念シンポジウム 「新派再考」
INFORMATION
新派の誕生から130年を迎える2018年。近年、歌舞伎から新たな人材が劇団新派に移籍し、江戸川乱歩や横溝正史の小説を舞台化するなど、さまざまな変化が起きている。本シンポジウムでは、130年の歴史をもつ新派というジャンルが何を表現してきたか、それらがどのように受容されてきたのかを再考し、新派の未来について考察を試みる。なお、新派130年の本年は、1月から山田洋次演出の新作『家族はつらいよ』で幕を開け、『黒蜥蜴 全美版』、『華岡青洲の妻』、そして11月には新作『犬神家の一族』が上演される。2019年1月には名作『日本橋』の上演が決まっている。(参加申込不要・入場無料)
登壇者
俳優
喜多村 緑郎 氏
1969年新潟県生まれ。1988年3月、国立劇場第9期歌舞伎俳優研修を修了。市川段四郎に入門し、市川段治郎を名のる。1994年三代目市川猿之助(現・市川猿翁)の部屋子となる。2004年猿之助の代役としてスーパー歌舞伎『新・三国志Ⅲ』に出演。2008年にはスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』に主演するなど花形俳優として活躍。2011年に二代目市川月乃助と改名。2016年劇団新派に移籍し、二代目喜多村緑郎を襲名。
俳優
河合 雪之丞 氏
1970年東京生まれ。1988年3月、国立劇場第9期歌舞伎俳優研修を修了。1988年三代目市川猿之助(現・市川猿翁)に入門し、市川春猿を名のる。1994年に三代目猿之助の部屋子となり、女方として活躍。2017年劇団新派に移籍し、河合雪之丞と改名。2007年に第28回松尾芸能賞新人賞、2008年に国立劇場優秀賞受賞。著書に『女づくり』(徳間書店、2006年)がある。
劇作家・演出家
齋藤 雅文 氏
1954年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。1980年、劇団新派文芸部に入る。新派作品の演出をはじめ、新橋演舞場、歌舞伎座、日生劇場、明治座などの芝居、ミュージカルの数多くの作・演出を手がける。最近の新派新作として『糸桜』『黒蜥蜴』『怪人二十面相』。1994年『恋ぶみ屋一葉』で第2回読売演劇大賞最優秀作品賞受賞。2007年『竜馬がゆく(立志篇)』で新作歌舞伎に与えられる大谷竹次郎賞受賞。
明治大学文学部教授
神山 彰 氏
1950年東京生まれ。国立劇場芸能部で歌舞伎・新派の舞台を制作。1996年より現職。専攻は近代日本演劇。主著に『近代演劇の来歴—歌舞伎の「一身二生」』(森話社、2006年)、『近代演劇の水脈—歌舞伎と新劇の間』(森話社、2009年)他。
本学兼任講師、特定課題研究員
後藤 隆基
本学文学部教授
金子 明雄
詳細情報
名称
内容
13:05-13:10 趣旨説明
13:10-14:00 「新派の領分と風俗—メロドラマ・社会劇・探偵劇」
神山 彰(明治大学文学部教授)
14:00-14:25 「関西新派の多様性—静間小次郎という現象」
後藤隆基(立教大学兼任講師・社会学部特定課題研究員)
14:25-14:50 「新派と歌舞伎のあいだ—五世中村芝翫の家庭小説劇」
金子明雄(立教大学文学部教授)
14:50-15:10 休憩
15:10-16:55 座談会「新派130年とその未来」
喜多村緑郎(俳優)、河合雪之丞(俳優)
齋藤雅文(劇作家・演出家)、神山 彰[司会]
16:55-17:00 閉会挨拶
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料