公開講演会「ギリシア・ローマ彫刻の研究——過去と未来——」
INFORMATION
本講演会は、人文研究センターによる二ケ年研究プロジェクト「人文学と知」の一環である。古典考古学的アプローチによる西洋古代美術史を専門とする講師によれば、古代ギリシア・ローマの彫刻の研究はルネサンス時代から盛んに行われており、その歩みは人文学の歩みとも重なりあう。過去の人々は古代作品の何に興味をもち、何を知っていたのか、現在の研究者はどのような研究を進めているのか。3D形状比較という最新技術を利用した研究も紹介しながら、これからどのような研究が可能なのかも考えてみたい。
東京大学大学院人文社会系研究科准教授
芳賀 京子 氏
東京大学大学院および在アテネ・イタリア国立考古学研究所で学び、2002年に東京大学で博士(文学)を取得。国立西洋美術館学芸課リサーチフェロー、東北大学大学院准教授を歴任ののち、2018年より現職。古代彫刻とその受容の変遷を社会的・文化的・宗教的コンテクストのなかでの再考を試みるとともに、3D形状比較という手法を使用し、古代彫像がどのように制作・複製されたかを実証的に研究している。業績は多岐にわたるが、主な著書に『ロドス島の古代彫刻』(中央公論美術出版、2006)、芳賀京子・芳賀満『西洋美術の歴史1古代』(中央公論新社、2017年)、主な論文には“Japan’s impassioned gaze on Greek art”(2015)、“Polykleitos and his followers at work: how the Doryphoros was used,”(共著、2017)「古代ギリシア彫刻の地域流派」(2018)などが挙げられるほか、2016 年に東京国立博物館で開催された「特別展古代ギリシャ——時空を超えた旅——」を含む多数の美術展の監修を行っている。
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- 参加費 無料