アジア地域研究所設立20周年研究セミナー「東アジア大衆演劇の『興行』(1)台湾・韓国」

INFORMATION

  • 2019年1月26日(土)10:00~16:00
  • 池袋キャンパス 13号館会議室

娯楽市場では、生産・供給・需要の「供給」に当るのが「興行」になる。この部分がビジネスとして認識され、利益を生む仕組みが整うのは近代になってからと言えるが、近代東アジアの娯楽市場を眺めると、日本では独特な興行の仕組が形成されたことが分かる。かつて「近代日本」空間下にあった時間を有する東アジアの娯楽市場ではどのような仕組が作られたのか。従来の仕組がどのように変わったのかを知るために、近代化の影響が芸態自体よりも興行の仕組により現れた大衆的な演劇に焦点を当て、今回はその1回目として、台湾・韓国の状況を報告していただく。芸態研究に比べ研究蓄積が非常に薄い興行領域の研究セミナーとして、参加者も交えた研究交流の機会とする。

講師

台湾・国立台北芸術大学・名誉教授
邱 坤良 氏

「台湾の『興行』:日本統治時期の劇場経営」
国立台北芸術大学学長(1997-2006)、行政院文化建設委員会主任委員、国立中正文化中心取締役などを歴任。2013年度本学招聘研究員。台湾の大衆演劇研究・文学研究の先駆者であり、脚本家・演出家でもある。

アジア地域研究所特任研究員、台湾・国立台北芸術大学・副教授
簡 秀珍 氏

「松旭斎天勝一座のアメリカ公演における興行の仕組」
台湾の北管、南管、歌仔戯を研究。また、日本統治時代に川上音二郎によって伝えられた児童劇の台湾における受容・展開に関する研究も行っている。児童劇、布袋戯の脚本家でもある。

台湾・国立台北芸術大学・学務長秘書
王 玉玲 氏

「台湾における文化政策・教育面におけるパフォーマンス交流の仕組」
国立台北芸術大学学務長秘書。1996年国立芸術学院(現台北芸術大学)伝統音楽学院に助教として着任後、国内外の各種上演交流計画・実施業務に携わる。2008年より文化部国立伝統芸術中心、アジア太平洋伝統芸術フェスティバルの行政計画・手配統括を担当、2016-18年国立伝統芸術中心主任秘書。

アジア地域研究所特任研究員、韓国・延世大学公演芸術研究所・研究員
洪 栄林 氏

「韓国・東洋劇場—その興行戦略と韓国演劇史における意義」
中国演劇、特に越劇研究。女性が演じる芸態の比較研究として、従来研究的視線を浴びにくかった韓国の女性国劇研究に着手、同時代の娯楽市場で人気を博した楽劇などにも研究対象を拡大している。

詳細情報

名称

アジア地域研究所設立20周年研究セミナー「東アジア大衆演劇の『興行』(1)台湾・韓国」

対象者

学内外教員、大学院生、研究者

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

アジア地域研究所

共催

SFR共同プロジェクト研究「「東アジア文化圏」研究基盤の構築—娯楽市場における「大衆」「演劇」「大衆演劇」から—」

お問い合わせ

アジア地域研究所

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。