公開講演会「ジョット・ディ・ボンドーネ——中世後期のイタリア絵画における新たな光(Giotto di Bondone: new light in the Italian painting of the Late Middle Age)」
INFORMATION
フィレンツェ出身の芸術家ジョット・ディ・ボンドーネ(1267年頃-1337年)は、その卓越した才能によりイタリア・ルネサンス美術の礎を築いたとして名声を博してきた。近年イタリア国内では、彼の大規模な展覧会 Magister Giotto が開催され、その再評価が進む。本講演では展覧会監修も務めた美術史家による、ジョットの作品解釈の変遷および最新研究成果の紹介とともに、中世イタリア絵画におけるその功績を解き明かす。
講師
キエーティ・ペスカーラ大学教授
Alessandro Tomei(アレッサンドロ・トメイ) 氏
ローマ大学修士課程修了。ローマ大学およびアクィラ大学講師、キエーティ大学助教授などを経て、2000年より現職。主な著書に Iacobus Torriti Pictor. Una vicenda figurativa del tardo Duecento romano(Roma, 1990)、Pietro Cavallini. Pictor de Roma(Milano, 2000)、Giotto e il Trecento. «Il più Sovrano Maestro stato in dipintura»(Milano, 2009)、La pittura medievale nell'Abruzzo aquilano(S. Paone との共著, Milano, 2010)、Giotto(Milano, 2017)、Il manoscritto Civ. A. 72. La Bibbia di Pietro Cavallini: storia e stile di un manoscritto(Roma, 2018)等多数。