公開講演会「女性解放をめざした先輩たちと出会う-フェミニズムを引き継ぐために」
INFORMATION
日本婦人問題懇話会は、1962年の発足から2001年の閉会に至る約40年間、女性解放をめざす研究・討論の場として、その時々のアクチュアルな問題に取り組んできた団体であり、それぞれの時点で提起された問題や議論の経過を記録した冊子が、『日本婦人問題懇話会会報』である。すでに60-80代となった、この会の元会員たちと、娘世代、孫世代に当たる女性たちが、『会報』を材料にして、出会い、交流することを通じて、フェミニズムの思想と運動のバトンが、着実に手渡されることを企図するものである。
講師 ‐第1部‐
日本ユニセフ協会会長
赤松 良子 氏(メッセージ参加)
1953年 東京大学法学部卒業、同年、労働省に入省。
1979年 国連日本政府代表部公使に就任。
1982年 労働省婦人少年局長に就任。
1984年 労働省婦人局初代局長に就任。
1986~89年 駐ウルグアイ大使。
1989年~ 女性職業財団会長。国際女性の地位協会会長、文京女子大学教授などの職を務める。
1993~94年 細川、羽田内閣で文部大臣に就任。
2008年より日本ユニセフ協会会長。
評論家・NPO高齢社会をよくする女性の会理事長
樋口 恵子 氏
東京大学文学部卒。評論家として、女性問題・福祉・教育の分野で評論活動を行う。東京家政大学名誉教授・東京家政大学女性未来研究所長。NPO「高齢社会をよくする女性の会」理事長。「高齢社会NGO連携協議会」代表(複数代表)。
和光大学名誉教授・山川菊栄記念会代表
井上 輝子 氏
1942年東京生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。
1973年~2012年3月和光大学教員。現在、和光大学名誉教授、山川菊栄記念会代表1970年代初頭のウーマンリブ運動に参加する中で女性学と出会い、1974年から和光大学で女性学講座を担当。大学以外でも社会教育や、川崎市等の自治体女性行政に関わってきた。
杉並区議会議員
奥山 妙子 氏
東京都立大学法学部卒業。
1987年 日本婦人問題懇話会に入会。
2003〜15年 杉並区議会議員。
2017年〜 困窮者のためのシェアハウス運営。
2019年 再選。
講師 ‐第2部‐
東京新聞記者
望月 衣塑子 氏
1975年、東京都出身。慶應義塾大学法学部卒。千葉、埼玉など各県警担当、東京地検特捜部担当を歴任。社会部でセクハラ問題、武器輸出、軍学共同、森友・加計問題などを取材。
日本学術振興会特別研究員-PD(本学)、江戸川大学非常勤講師
柳原 恵 氏
1985年岩手県生まれ。2015年、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科ジェンダー学際研究専攻修了。博士(学術)。専門はジェンダー研究、地域女性史、女性運動研究。著書に『〈化外〉のフェミニズム—岩手・麗ら舎読書会の〈おなご〉たち』(ドメス出版、2018)。第13回女性史学賞受賞。
アジア女性資料センター事務局
濱田 すみれ 氏
東京生まれ。自由の森学園高校卒業後渡米し、Virginia Marti College卒業。アパレル会社勤務などを経て、アジア女性資料センターの事務局に。同センターで「ユースグループ」を立ち上げ、若い女性たち同士が身近なジェンダー問題について語り合う「ジェンダーカフェ」や、女性の人権やジェンダーに関するワークショップを全国各地に届ける「ジェンダーワークショップ・キャラバン」といった企画を主催。
行政書士事務所メーヴェ代表
渡邊 愛理 氏
1989年生まれ。桐朋学園大学(音楽学専攻)を卒業後、和光大学オープン・カレッジぱいでいあにて、女性学講座を受講。アルバイトの傍ら、同大学ジェンダーフォーラム読書会に参加し、女性学を学ぶ。
2016年 行政書士試験合格。
2017年10月 既存の「家族のかたち」に息苦しさや困難を抱える人をサポートするべく、「家族法務」を専門とする行政書士事務所を開業。
2018年10月 著書『行政書士のための新しい家族法務実務家養成講座』を出版。
講師 ‐第3部‐
NPO法人WAN理事長、第1部、第2部登壇者
上野 千鶴子 氏
京都大学大学院社会学博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。
1993年東京大学文学部助教授(社会学)。
1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。
2011年度から2016年度まで、立命館大学特別招聘教授。
2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
詳細情報
名称
内容
第Ⅱ部では、若い世代が受け取る「婦人問題懇話会(会報)」として、講師よりお話ししていただく。第Ⅲ部「婦人問題懇話会の歴史をどう引き継ぐか?」をテーマに、登壇者によりディスカッションを行う。