【2/19追記:開催延期】公開フォーラム
「伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」
INFORMATION
2/19追記
【開催延期】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内での感染拡大を受け、本イベントは皆様の健康と安全のため開催を延期します。
日程が決まり次第、本サイトにてお知らせいたします。
今日の日本において伝統的なもの、正統性のあるものと考えられているもののなかには、実際には歴史の浅いものや、恣意的に創造されたもの、過去の姿から大きく変容しているものも少なくない。このフォーラムでは、近代・現代の日本において、主に日本文学・文化にかかわって伝統や正統性を創造・統制・隠滅する動きについて、前近代からの連続性を意識しながら、5人の報告者の報告内容(戦争と軍記・能楽史・政治思想・和歌と短歌・女子教育)をもとに考える。
講師
韓国・翰林大学校教授、同大学日本学研究所所長
徐 禎完(ソ ジョンワン) 氏
報告タイトル:国民国家の「正統性」を表象する文化—近代能楽史から考える
主要業績は、共著『能楽研究叢書6 近代日本と能楽』(法政大学能楽研究所、2017)、共著『翰林日本学研究叢書帝国日本の文化権力3 学知・文化媒体・公演芸術』(小花、2017)、論文「植民地朝鮮と能・謡:釜山謡曲界の形成——附:各地方の謡曲界——」(『外国学研究』46、2018)など。
韓国・慶煕大学校政経大学教授
宋 碩源(ソン ソグォン) 氏
報告タイトル:渦巻の政治のなかの「道徳正当性」の論理とその変容
主要業績は、共著『帝国の文化権力』(小花、2011)、共著『文化権力:帝国とポスト帝国の連続と非連続』(小花、2019)、論文「佐久間象山の海防論と対西洋観:幕末における‘攘夷のための開国’の政治思想」(『韓国政治学会報』、2003)など。
名古屋大学男女共同参画センター教授
榊原 千鶴(さかきばら ちづる) 氏
報告タイトル:皇后にみる女子教育—漢学を手がかりとして
主要業績は、単著『烈女伝 勇気をくれる明治の8人』(三弥井書店、2014)、単著『皇后になるということ 美子と明治と教育と』(三弥井書店、2019)など。
桃山学院大学社会学部准教授
松澤 俊二(まつざわ しゅんじ) 氏
報告タイトル:消費される「勅題」—〈詠む〉ことと〈使う〉ことの間で
主要業績は、単著『〈よむ〉ことの近代——和歌・短歌の政治学』(青弓社、2014)、単著『プロレタリア短歌』(笠間書院、2019)など。
本学文学部文学科日本文学専修教授、日本学研究所所員
鈴木 彰(すずき あきら)
報告タイトル:秀吉の時代を語る言葉—中世軍記の裾野
詳細情報
名称
「伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」
内容
午前の部
【研究発表】9:45~11:15
鈴木 彰
徐 禎完 氏
宋 碩源 氏
【昼休み】11:15~12:30
【中間討論】12:30~13:00
午後の部
【研究発表】13:00~14:00
松澤 俊二 氏
榊原 千鶴 氏
【全体討論】14:15~16:15
司会:徐 禎完 氏、鈴木 彰
【まとめ・閉会挨拶】16:15
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料