公開研究会「2020年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会」
INFORMATION
今年度のアメリカ学会清水博賞受賞者が対談形式で受賞作について論じる。第1部では古井義昭氏と貞廣真紀氏が古井氏の受賞作Modernizing Solitude: The Networked Individual in Nineteenth-Century American Literature (University of Alabama Press, 2019)に関する討論及び質疑応答を行ない、第2部では久野愛氏とGreg de St. Maurice 氏が久野氏の受賞作Visualizing Taste: How Business Changed the Look of What You Eat (Harvard University Press, 2019)について討論及び質疑応答を行なう。
パネリスト
本学文学部文学科英米文学専修准教授
古井 義昭(ふるい よしあき)
エモリー大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。青山学院大学文学部准教授を経て、2018年4月から現職。専門は19世紀アメリカ文学。共著に『モンロー・ドクトリンの半球分割——トランスナショナル時代の地政学』(彩流社、2016年)がある。Modernizing Solitude: The Networked Individual in Nineteenth-Century American Literature (University of Alabama Press, 2019)でアメリカ学会より「第25回清水博賞」、および日本アメリカ文学会より「第5回日本アメリカ文学会賞」を受賞。
明治学院大学文学部准教授
貞廣 真紀(さだひろ まき) 氏
ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。明治学院大学文学部英文学科専任講師を経て、2014年より現職。専門分野は19世紀アメリカ文学と文化。共著に『繋がりの詩学——近代アメリカの知的独立と〈知のコミュニティ〉の形成』(彩流社、2019年)、『ヒッピー世代の先覚者たち——対抗文化とアメリカの伝統』(小鳥遊書房、2019年)など多数。
京都大学大学院経済学研究科講師
久野 愛(ひさの あい) 氏
デラウエア大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。ハーバード・ビジネス・スクールのニューコメン・ポストドクトラル・フェローを経て、2017年4月から現職。専門は経営史で、このほか資本主義史、技術史、環境史、感覚史に関連した研究を行なっている。Visualizing Taste: How Business Changed the Look of What You Eat (Harvard University Press, 2019)でアメリカ学会より「第25回清水博賞」、およびThe Business History Conferenceより「2020 Hagley Prize in Business History」を受賞。
慶應義塾大学商学部講師
Greg de St. Maurice(グレッグ・デサンモーリス) 氏
ピッツバーグ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学農学部研究員、龍谷大学「食の嗜好研究センター」博士研究員、大阪市立大学客員准教授などを経て2019年4月から現職。専門は人類学、食品研究。主にグローバル化の中での日本の食文化、伝統料理などに関して研究を続けている。共著にMaking Taste Public: Ethnographies of Food and the Senses (Bloomsbury, 2018)など多数。