公開講演会「SDGs(持続可能な開発目標)と人文学」
INFORMATION
国連総会で2015年に合意されたSDGsは、17の持続可能な開発目標を掲げて2030年の達成を目指して展開されており、まもなく折り返し点にさしかかる。現在、世界はCOVID19に直面し、まさにその真価が問われている。文学部において、SDGsにどのように向かいあったらよいのか、その課題に正面から取り組むため、今回のシンポジウムを開催する。
基調講演をSDGsの第一人者である蟹江憲史氏に依頼し、SDGsの全体を紹介していただくと共に、蟹江氏が慶應義塾大学SFCで実践しているプロジェクトにも言及していただき、SDGsプログラム創設のヒントを質疑応答の中で探っていきたい。
また実践報告をお願いする宇井志緒利氏には、実際あった健康課題と地域の人々とNGOの協力による取り組み事例から、直接的にはSDGs「目標3すべての人に健康と福祉を」に関わる活動が、実際にはほぼすべての目標が深く関係していることを紹介していただく。
外部の講師の講演を踏まえて、文学部から上田、河野が、文学部が担う人文学とSDGsとの接点について報告する。
講師
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
蟹江 憲史(かにえ のりちか) 氏
博士(政策・メディア)。慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボ代表、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)非常勤教授。専門は国際関係論、地球システム・ガバナンス。国連におけるSDGs策定に、構想段階から参画。日本政府SDGs推進本部円卓会議構成員、内閣府地方創生推進事務局自治体SDGs推進評価・調査検討会委員などを務める。国連Global Sustainable Development Report (GSDR)の2023年版執筆の独立科学者15人に選ばれている。
著書:『地球環境外交と国際政策』(慶應義塾大学出版会、2001年)、『SDGs(持続可能な開発目標)』(中公新書、2020年)など多数。
元NGOアジア保健研修所(AHI)職員
宇井 志緒利(うい しおり) 氏
名古屋大学医学系研究科国際保健医療学専攻、博士課程修了。20余年、NGOアジア保健研修所(AHI)の職員として、カンボジアやフィリピンなどアジア諸国における地域保健開発ワーカー育成支援に従事。1992年~93年世界教会協議会(WCC)カンボジアプログラム調整役として、カンボジア常駐。農村開発・国内難民支援などに関わる。2015年度~2019年度本学キリスト教学研究科特任教員。健康と開発、平和、アジアの市民社会をテーマにした科目を担当。
著書:『Ethnography Unbound』(共著、カリフォルニア大学出版会、1991年)、『非戦・対話・NGO』(共著、新評論、2017年)他。
本学文学部史学科世界史学専修教授
上田 信
本学文学部教育学科教授
河野 哲也
詳細情報
名称
内容
蟹江 憲史 氏「大学における研究・教育とSDGs」
実践報告
宇井 志緒利 氏「健康は社会を映しだす鏡:フィリピン先住民の村における取り組みから視るSDGs」
文学部から1
上田 信「環境・実践・教育」
文学部から2
河野 哲也「環境哲学の観点から」
対象者
申し込み
- 事前申し込み 要
- 参加費 無料
【申込締切日】
2021年3月9日(火)12:00
※申し込み多数の場合は締切日前に締め切らせていただく場合があります。
以下のwebサイトよりお申し込みください。