「シリーズ アメリカ合衆国史」第2回合評会/②『南北戦争の時代 19世紀』
INFORMATION
2019~2020年にかけて岩波書店から刊行された4巻本の「シリーズ アメリカ合衆国史」を対象に、日本国内の4つのアメリカ研究機関が連続で書評会を開催します。第2回は『南北戦争の時代——19世紀』を取り上げ、移民やマイノリティといった研究分野が重なる貴堂嘉之氏(著者)と菅美弥氏が討論及び質疑応答を行います。
パネリスト
一橋大学大学院社会学研究科教授
貴堂 嘉之(きどう よしゆき) 氏
東京大学大学院総合文化研究科博士課程およびコロンビア大学大学院博士課程中退。博士(学術)。東京大学助手、千葉大学講師、同大助教授、一橋大学助教授、同大准教授を経て、2010年より現職。専門はアメリカ合衆国史、移民・人種問題。主著に『アメリカ合衆国と中国人移民——歴史のなかの「移民国家」アメリカ』(名古屋大学出版会、2012年)、『移民国家アメリカの歴史』(岩波新書、2018年)、『南北戦争の時代——19世紀(シリーズ アメリカ合衆国史②)』(岩波新書、2019年)、編著に『「ヘイト」の時代のアメリカ史——人種・民族・国籍を考える』(彩流社、2017年)など。
東京学芸大学教育学部教授
菅 美弥(すが みや) 氏
国際基督教大学大学院博士課程修了。博士(学術)。東京学芸大学専任講師、助教授、准教授を経て、2017年より現職。日本アメリカ史学会代表、日本移民学会副会長。主な研究対象はアメリカ・センサスの人種分類の変容、環太平洋の移住・移民。主著に『アメリカ・センサスと「人種」をめぐる境界——個票にみるマイノリティへの調査実態の歴史』(勁草書房、2020年)、共著に『エスニック・アメリカを問う——「多からなる一つ」への多角的アプローチ』(彩流社、2015年)、『遥かなる「ワカマツ・コロニー」——トランスパシフィックな移動と記憶の形成』(彩流社、2019年)など。