【定員に達したので申込みを終了しました】オンラインセミナー「記録される生と死—アーカイブズと『名前』をめぐるディスカッション」
INFORMATION
立教大学共生社会研究センターの所蔵資料は、20世紀後半以降、国内外の様々な地域で様々な社会課題に取り組んだ人々の活動が生み出した記録である。そうした記録は市民社会の財産であり、今を生きる人々の活動を支えるものとして広く活用されることが望ましい。その一方で、公害被害者が差別され、運動当事者が攻撃される社会では、個人にまつわる情報を社会に開くための様々な配慮が必要となる。2021年10月10日開催の「市民が作る・市民が使うアーカイブズ——アクセスをめぐる課題」では、そうした点について参加者と議論した。
本セミナーでは10月の議論を引き継ぎ、人々の記録に含まれる個人にまつわる情報について、「名前」をキーワードとして検討する。東京空襲犠牲者の名前を公開する活動をしている山本唯人氏(法政大学)と、三里塚闘争の研究者である相川陽一氏(長野大学)をお招きし、戦争や社会運動のアーカイブズと、犠牲者や運動当事者の名前をめぐる課題について報告・討論していただく。そのうえで、現行法制の抱える課題やアーカイブズ機関でのアクセス提供について、参加者とともに議論することとしたい。
講師
法政大学大原社会問題研究所准教授・環境アーカイブズ担当
山本 唯人 氏
1972年生まれ。専門は社会学、空襲・災害研究。東京大空襲・戦災資料センター主任研究員を経て、2020年より現職。「重層的記録としての戦争体験記—東京空襲を記録する会・東京空襲体験記原稿コレクションを事例に」『シリーズ戦争と社会2社会のなかの軍隊/軍隊という社会』(岩波書店、2022年)ほか。2020年より東京空襲犠牲者遺族会の収集した犠牲者名簿を公開する、東京空襲「せめて名前だけでも」公開プロジェクトに関わる(公式サイトはこちら)。
長野大学環境ツーリズム学部教授
相川 陽一 氏
1977年生まれ。専門は社会学、日本現代史。院生時代に、成田空港地域共生委員会・歴史伝承部会の調査研究員として、成田空港建設に伴う紛争に関する資料収集や関係者のオーラルヒストリー収集に携わる。現在、地域住民や小川プロダクション(記録映画制作集団)が残した多様な資料の整理と活用を共同研究の方式で進めている。社会運動史にかかわる近年の論文に「地方都市における自主上映者の肖像」『社会運動史研究3』(有斐閣、2021年)、「三里塚闘争における主体形成と地域変容」『国立歴史民俗博物館研究報告』216(2019年)ほかがある。
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 必要
- 参加費 無料
【定員】
30名
※定員に達したので申込みを終了しました。