公開シンポジウム「子どもの権利を守るために —国際NGOの支援現場から考える」
INFORMATION
2022年2月に始まったウクライナ危機は、多くの人びとを犠牲にし、いまだ終息する兆しがない。その中でも、弱い立場に置かれている子どもの緊急人道支援に注目が集まっている。一方、大きく報道されない地域においても、支援が必要な子どもが多くいる状況も見過ごすことはできない。この度、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの協力を得て、人道支援の現場で実践的な活動を行う方々の生の声をお聞きする機会としたい。11月20日世界こどもの日を前に、複数の視点からの報告を元に考える。
本シンポジウムはグローバル教育センター開設10周年の記念シンポジウムとして開催する。
登壇者
講師
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン海外事業部長
鈴村 彩乃 氏
OECD日本政府代表部、国際協力銀行にてODA業務に携わったのち、2008年セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン入局。ネパール、ブルキナファソに駐在し、2013年からは東京本部にてアフリカ・中東地域の開発および緊急人道支援を統括。2014-2019年までUNICEF本部に勤務し、イノベーションチームにて社会課題へのテクノロジーの活用に関する戦略策定を行ったほか、緊急事業部にて人道政策専門官として難民支援に従事。2021年4月よりセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに再入局し、現職。開発学修士。
本学異文化コミュニケーション学部准教授
日下部 尚徳
東京外国語大学准教授を経て2020年4月より現職。専門はバングラデシュをフィールドとした国際協力論で、児童労働、災害、難民などをテーマに調査・研究を行う。高校生の時に認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会のスタディツアーで初めてバングラデシュを訪れ、その後2012年から16年にかけて同会理事を務める。主な著作は、『アジアからみるコロナと世界——我々は分断されたのか』(編著、毎日新聞出版、2022年)、『ロヒンギャ問題とは何か——難民になれない難民』(編著、明石書店、2019年)、『わたし8歳、職業、家事使用人。——世界の児童労働者1億5200万人の1人』(単著、合同出版、2018年)他。