公開研究会「2023年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会」
INFORMATION
今年度のアメリカ学会清水博賞を受賞した3作品の各著者である長史隆氏、徳永悠氏、森山貴仁氏を招き、それぞれの著書について日本政治外交史を専門とする楠綾子氏、社会学・国際移民研究を専門とする南川文里氏、当研究所佐々木副所長と共に討論を行い、その後司会とフロアを交えた質疑応答を行なう。
パネリスト
広島市立大学国際学部講師
長 史隆(ちょう ふみたか) 氏
本学法学研究科より博士(政治学)を取得。ジョージワシントン大学シグールアジア研究所客員研究員、本学兼任講師等を経て現職。専門は国際関係史、日米関係史、アメリカ政治。『「地球社会」時代の日米関係—「友好的競争」から「同盟」へ1970-1980年』(有志舎、2022年)で第39回・大平正芳記念賞、2023年度アメリカ学会清水博賞を受賞。
京都大学大学院准教授
徳永 悠(とくなが ゆう) 氏
朝日新聞社に記者として勤務したのち、京都大学で修士号(人間・環境学)、南カリフォルニア大学でPh.D.(歴史学)を取得。京都大学人文科学研究所助教を経て現職。専門はアメリカ移民史。共著に『環太平洋地域の移動と人種—統治から管理へ、遭遇から連帯へ』(2020年、京都大学学術出版会)がある。Transborder Los Angeles : An Unknown Transpacific History of Japanese Mexican Relations(University of California Press、2022年)で2023年度アメリカ学会清水博賞を受賞。
南山大学外国語学部准教授
森山 貴仁(もりやま たかひと) 氏
2019年フロリダ州立大学でPh.D.を取得。東京大学大学院総合文化研究科助教などを経て、現職。専門はアメリカ史・保守主義運動・政治メディア。共著に『異端者たちのイギリス』(共和国、2016年)Empire of Direct Mail : How Conservative Marketing Persuaded Voters and Transformed the Grassroots(University Press of Kansas、2022年)で2023年度アメリカ学会清水博賞を受賞。
国際日本文化研究センター教授
楠 綾子(くすのき あやこ) 氏
神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。関西学院大学准教授、国際日本文化研究センター准教授を経て、2022年より現職。専門は日本政治外交史、安全保障論。著書に『吉田茂と安全保障政策の形成—日米の構想とその相互作用 1943~1952年』(ミネルヴァ書房、2009年)、『現代日本政治史1—占領から独立へ 1945~1952』(吉川弘文館、2013年)ほか。
同志社大学大学院教授
南川 文里(みなみかわ ふみのり) 氏
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は、社会学・国際移民研究。神戸市外国語大学専任講師、立命館大学国際関係学部教授などを経て、2022年4月から現職。主な著書に、『アメリカ多文化社会論[新版]——「多からなる一」の系譜と現在』(法律文化社、2022年)、『未完の多文化主義——アメリカにおける人種、国家、多様性』(東京大学出版会、2021年)、『「日系アメリカ人」の歴史社会学——エスニシティ、人種、ナショナリズム』(彩流社、2007年)ほか。