【変更】公開シンポジウム「歴史教育のなかの宗教:「日本史B」から「日本史探究」へ」

INFORMATION

  • 2024年3月31日(日)10:30~17:00
  • ハイブリッド型開催(対面・オンライン)
    池袋キャンパス 11号館3階 A301教室

3/29追記
【変更】
開催場所を池袋キャンパス 8号館3階 8303教室から池袋キャンパス 11号館3階 A301教室に変更しました。




本シンポジウムは、歴史教育、とくに高等学校の日本史探究のなかで、宗教をいかに位置づけ、いかに取り扱うべきかを多角的に検討することを目的とする。同じ日本列島の上に成り立つ社会ではあっても、前近代の宗教のあり方は現在とは大きく異なっている。しかし、今日とは異なる過去の宗教のありようを理解することは、現代社会を生きる私たちにとって決して無意味なものではない。今日の世界が抱える問題において宗教は大きな比重をしめていながら、自分たちとは異なる社会の宗教のあり方を理解することが今の日本人に難しくなっているという現状を踏まえると、本シンポのテーマは、今後の日本社会にとって大きな意味をもち、新しい歴史教育にとっても喫緊の課題といえる。当日は、中世仏教史研究の大家で、実教出版の日本史探究の教科書において、既存の日本史教科書で語られてきた中世宗教史の通念を大きく修正した平雅行氏に基調講演をお願いし、日本中世史・日本近代史・科学史・教育史・イスラーム史の新しい教育を実践している大学教員・高校教員の個別報告や、高校生・教職志望の大学生・若手教員によるラウンドテーブルを通じて議論を深めてゆきたい。

講師

大阪大学名誉教授
平 雅行(たいら まさゆき) 氏

博士(文学)(大阪大学)。日本中世史。主な著作に『日本中世の社会と仏教』(塙書房、1992年)、『親鸞とその時代』(法藏館、2001年)、『鎌倉仏教と専修念仏』(法藏館、2017年)、『法然:貧しく劣った人びとと共に生きた僧』(山川出版社、2018年)など。

立教大学日本学研究所所長、本学文学部史学科日本史学専修教授
佐藤 雄基(さとう ゆうき)

博士(文学)(東京大学)。日本中世史・近代史学史。主な著作に『日本中世初期の文書と訴訟』(山川出版社、2012年)、『御成敗式目』(中央公論新社、2023年)など。

神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科准教授
平山 昇(ひらやま のぼる) 氏

博士(学術)(東京大学)。日本近代史。主な著作に『鉄道が変えた社寺参詣』(交通新聞社、2012年)、『初詣の社会史鉄道が生んだ娯楽とナショナリズム』(東京大学出版会、2015年)など。

獨協大学国際教養学部言語文化学科准教授
野澤 聡(のざわ さとし) 氏

博士(学術)(東京工業大学)。科学史・科学論。主な著作に、『ヨハンベルヌーイの力学研究:18世紀力学史における位置付けと再評価』(学位論文、2009年)、「「二つの文化」を超えて—科学史の視点から」(『アステイオン』78号、2013年)など。

本学学校・社会教育講座教職課程教授
奈須 恵子(なす けいこ)

修士(教育)(東京大学)。日本教育史。主な著作に『戦時下学問の統制と動員—日本諸学振興委員会の研究—』(東京大学出版会、2011年)(共編)、『学校・教師の時空間—中学校・高等学校の教師をめざすあなたに』(三元社、2012年)(共編)、『遠山郁三日誌1940-1943年—戦時下ミッションスクールの肖像』(山川出版社、2013年)(共編)

同志社中学校・高等学校教諭
川島 啓一(かわしま けいいち) 氏

学士(文学)(大阪市立大学)。主な著作に「対話型で学ぶ世界史の実践」(小川幸司責任編集『岩波講座世界歴史1世界史とは何か』岩波書店、2021年)、「報告:ジェンダー視点をどう取り入れるか?—高校歴史教育の現場から—」(『ジェンダー史学』14号、2018年)

中央大学文学部特任教授、本学教職講座兼任講師
大西 信行(おおにし のぶゆき) 氏

修士(文学)(京都大学)。日本中世史・海域アジア史・日本史教育。主な著作に「『朝鮮王朝実録』に収められた二つの《良懐上表文》」(『中央史学』45号、2022)など。

詳細情報

名称

【変更】公開シンポジウム「歴史教育のなかの宗教:「日本史B」から「日本史探究」へ」

内容

【プログラム】
10:30~10:45 趣旨説明:大西信行氏
10:45~11:45 鎌倉新仏教史観の破綻と教科書叙述:平雅行氏
11:45~12:00 平雅行氏報告に対する質疑応答
12:00~13:00 昼休み
13:00~13:30 前近代の社会構造における宗教の位置を考える:日本中世を中心に:佐藤雄基
13:30~14:00 「国家神道」再考:「国家神道」像と教科書記述:平山昇氏
14:00~14:30 歴史のなかの科学と宗教:ジレンマとして捉える(仮):野澤聡氏
14:30~14:50 休憩
14:50~15:20 高等学校日本史検定教科書における宗教(仮):奈須恵子
15:20~15:50 高校生のイスラム教への「偏見」をどう克服するか:高校新科目歴史総合・世界史探究の試練:川島啓一氏
15:50~16:00 休憩
16:00~16:30 高校生・大学生・若手教員によるラウンドテーブル(チェア:大西信行氏)
16:30~17:00 総合討論

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【定員】
200名(対面)

以下のWebサイトよりお申込みください。

主催

立教大学日本学研究所

共催

文学部人文研究センター、科学研究費補助金(研究活動スタート支援)「前近代海域アジア史の新たな知見にもとづく高等学校地理歴史科の探究型教材の開発」(代表者:大西信行)(20K22220)

後援

高大連携歴史教育研究会

お問い合わせ

立教大学日本学研究所事務局

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。