公開立教アメリカ研究セミナー「『不機嫌な英語たち』を読む」
INFORMATION
2023年刊行の吉原真里『不機嫌な英語たち』は、著者の自伝的小説であるとともに、文化間関係研究を続けてきた著者による新しいスタイルのアメリカ論、日米関係論、日常における闘争論でもある。留学や駐在などのかたちでアメリカに滞在する者にとっては、その経験のひだをひもとく切実な書でもあろう。アメリカ研究者坂下史子氏と著者吉原真里氏との対話で本書を検討したい。
講師
ハワイ大学アメリカ研究学部教授、東京大学グローバル教育センター教授
吉原 真里 氏
専門はアメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究。著書に『親愛なるレニー—レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』(アルテスパブリッシング、2022年)『不機嫌な英語たち』(晶文社、2023年)、ほか英文著書多数。
上智大学外国語学部教授
坂下 史子(さかした ふみこ) 氏
ミシガン州立大学大学院文芸研究科博士後期課程修了。Ph.D.(アメリカ研究)。関西外国語大学外国語学部講師、立命館大学文学部教授を経て現職。専門はアメリカ研究、人種暴力と抵抗の歴史。共著に『「ヘイト」の時代のアメリカ史—人種・民族・国籍を考える』(共著、彩流社、2022年)、『私たちが声を上げるとき』(共著、集英社新書、2022年)、『よくわかるアメリカの歴史』(共著、ミネルヴァ書房、2021年)などがある。