人工知能科学専攻[昼夜開講制]人工知能科学研究科/池袋キャンパス

OBJECTIVE.

人工知能とデータサイエンスのパワーを使って社会の様々な課題解決に貢献する

本専攻では、応用人工知能研究およびビッグデータ分析を可能にするデータサイエンスを推進することで、社会課題の解決に貢献することをミッションとしているため、社会実装を強く意識した教育研究を展開します。

専攻のポイント

  • 機械学習・ディープラーニングの本格的な学習

    機械学習を中心に人工知能やデータサイエンス分野、ディープラーニングを本格的に学習し、先端的研究に携わります。そのため、機械学習・データサイエンスを修得する上で重要な基礎科目(統計学など)を重点的に学びます。また、「先端科学技術の倫理」といったAIを社会実装する上で重要な科目群が配置されており、基礎研究から社会実装までバランス良く学ぶことができます。

  • 「リベラルアーツ×AI」による革新的な研究と人材育成

    本研究科が目指すのは、広い視野とAIと社会をつなぐ力によって、さまざまな社会課題の解決のために貢献できる人材。例えば物理学や生命科学といった自然科学だけでなく、社会学や経済学などの社会科学の専門知識と人工知能によるデータ解析等の技術を併せ持ち、領域横断的なデータ解析を展開できるなど、分野を横断して活躍できる力を幅広い学びの中で育成していきます。

  • 産官学連携による「実装」プログラムの充実

    AI技術と社会をつなぐ人材の育成のために、研究と教育、社会実装の三位一体となった環境を用意。社会実装では、企業でのAIプロジェクトの最前線で活躍している教員から最先端AIプロジェクトの実習指導を受けることができ、提携企業等との共同研究の中で学びを発展させ、社会に生かす実践的な力を身に付けていくことが可能です。

  • 昼夜開講形式で、社会人も学びやすい環境

    社会人が働きながら人工知能科学の学位を修得できるように平日夜間と土曜日に科目を集中配置。理系学部出身の学生、人文社会科学出身の学生、そしてさまざまな専門性を持つ社会人学生たちが、相互に刺激を与えながら異分野間のシナジー効果を引き出せる環境です。

  • 人工知能と倫理

    AIの活用にあたっては、「ELSI」("Ethical, Legal, and Social Implications"=倫理的、法的、社会的諸問題)に十分な配慮が求められます。本研究科ではAIにかかわるELSIを重点分野と捉え、人工知能の倫理を専門とする教員を配置し、博士課程前期課程ではAI ELSIを学ぶ科目を必修とします。

人工知能科学専攻専任教員/研究テーマ

  • 内山 泰伸 教授

    主要研究テーマ:高エネルギー天文学、応用人工知能

    教員紹介

    高エネルギー天文学の研究、特に宇宙線の起源の解明や、ブラックホールが駆動する相対論的ジェットの研究を行っている。応用人工知能の分野では、ソーシャルVR・ハイパーリアリティの研究開発、スポーツテックやリテールテックの推進などに取り組んでいる。また、企業との共同研究でデータサイエンスのプロジェクトを推進している。

    【略歴】
    東京大学大学院理学研究科物理学専攻で博士(理学)の学位を取得。SLAC国立加速器研究所Panofsky Fellowを経て、2013年に立教大学理学部物理学科に着任し、高エネルギー天文学の研究室を主宰。日本天文学会第21回研究奨励賞受賞、第5回宇宙科学奨励賞受賞。2018年、先端テクノロジーのベンチャー株式会社ギャラクシーズを起業。

  • 大西 立顕 教授

    主要研究テーマ:経済・社会・生命現象のビッグデータ解析

    教員紹介

    データ科学、機械学習、社会・経済物理学、ネットワーク科学、超並列計算の手法を用いて店舗・施設・人の地理空間情報、金融市場・脳波・人間行動の時系列、TV・ニュース・ウェブのテキストデータ、市場間相関・取引関係・共起関係ネットワークなどのビッグデータを実証科学の視点から解析することで、価値ある新たな知見の創出を目指した研究を行っている。

    【略歴】
    2001年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。2004年同大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(科学)。2004年同大学院法学政治学研究科助手、2007年同研究科助教、2009年キヤノングローバル戦略研究所研究員、2012年同研究所主任研究員、2013年東京大学大学院情報理工学系研究科准教授を経て2020年より現職。

  • 韓 先花 教授

    主要研究テーマ:汎用性の高い解釈型深層学習及び知能視覚情報処理に関する研究

    教員紹介

    機械(計算機)に高い知能(人間のような学習能力・適応能力)を持たせ、人間の視覚や脳を工学的に模倣できるような高い人工知能システムの創出を目標としている。特に、脳の認知(情報処理)機能に極めて重要である脳内注意機構や今まで蓄積された情報処理の数理モデルをAI深層学習に取り入れ、様々な知能視覚情報処理タスクにおける予測に判別的な特徴、因子・パターンを特定し、効率的に学習可能な高汎用性且つ解釈型深層モデルの開発に注力している。また、機械学習の基盤技術を開発するとともに、画像認識・理解、超解像度、知能化ハイパースペクトル計測技術、知能化医療診断・治療支援システムなどの幅広い応用研究を行っている。

    【略歴】
    2005年琉球大学大学院理工学研究科博士課程修了、博士(工学)取得。中国中南林業科技大学講師、立命館大学研究員・研究准教授、産業技術総合研究所主任研究員、山口大学准教授を経て2023年より現職。

  • 正田 備也 教授

    主要研究テーマ:確率モデルによるテキストマイニング

    教員紹介

    機械学習を使ったデータ分析、特に、言語モデルを用いたテキスト分析に関心がある。従来ならトピックモデルなどの機械学習モデルを使っていた場面で、LLMを含む深層学習モデルによるテキスト埋め込みを利用しつつ、学術情報をはじめとする多種多様なテキストデータを分析し、テキスト集合の情報源としての価値を高める研究を進めている。

    【略歴】
    東京大学理科Ⅰ類に入学、理学系研究科情報科学専攻と総合文化研究科広域科学専攻科学史・科学哲学研究室とで修士修了。光学メーカに勤務後、東京大学大学院情報理工学系研究科で博士号取得。長崎大学での13年の教員生活を経て現在に至る。

  • 村上 祐子 教授

    主要研究テーマ:人工知能の哲学・倫理

    教員紹介

    人工知能の哲学:既存の哲学理論が人工知能研究に及ぼしてきた影響と、人工知能開発が哲学理論に及ぼす影響の両方の側面が考えられるが、現在関心があるのは後者である。AIの人格や責任問題のように、いままで自然人を前提に考えられてきた哲学理論の適用限界が明らかになってきた。どこまで既存理論を適用できるのか、適用できない部分について概念を改訂するとしたらどうすべきなのか、極力既存部分に影響しない形にしたいという方向性を守れるとしたら、どういう概念改訂なのか?を考えている。ほか、哲学・論理学の歴史や情報教育の研究も進めている。

    【略歴】
    立教大学大学院人工知能研究科・文学部教授。Ph.D. (Indiana University, Philosophy)。国立情報学研究所、東北大学理学部・文学部、立教大学理学部を経て現職。

  • 瀧 雅人 准教授

    主要研究テーマ:深層学習の仕組みの研究と、科学・産業への実務的応用

    教員紹介

    深層学習の基礎研究を通じて、その成功の背後にあるメカニズムを明らかにし、より良い手法へ改善することを目指している。例えば、より説明性の高い深層学習アーキテクチャをデザインすることでデータから科学的な知識を抽出したり、あるいは敵対的事例などの深層学習の未解明な部分の研究を行っている。また、深層学習を使って医療や神経科学などのサイエンスにおけるデータを分析したり、機械学習・深層学習を産業へ応用する社会実装なども行っている。

    【略歴】
    2004年東京大学理学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了。2009年から2012年まで京都大学基礎物理学研究所博士研究員。その後、理化学研究所 基礎科学特別研究員、数理創造プログラム(iTHEMS)上級研究員を経て現職。

  • 大庭 弘継 特任教授

    主要研究テーマ:社会課題としての《究極の選択》とAI

    教員紹介

    「犠牲が避けられないとき、誰から救うのか、少数を見捨ててよいのか、誰がどのように決めるのか」といった《究極の選択》が大きな研究テーマです。この難問は、感染症や自然災害、戦争や人道危機など様々な状況で生じています。急速に進歩するAIは、その解決に役立つ可能性もありますが、新たな難問も生み出します。現在は、こうした《究極の選択》を念頭に、AIを社会に調和させる方策を研究しています。

    【略歴】
    専門は国際政治学、応用哲学・倫理学。京都大学経済学部中退。元海上自衛官(1等海尉)。博士(九州大学、比較社会文化)。南山大学社会倫理研究所講師、京都大学大学院文学研究科研究員を経て現職。

  • 加藤 恒彦 特任教授

    主要研究テーマ:人工知能と物理学、仮想空間の融合

    教員紹介

    生成AIを用いて画像や観測データの欠損部分の補完や生成をする技術の研究を行っている。様々な物理現象の数値シミュレーションとそのAIによる高速化・効率化の研究にも取り組んでいる。さらに、シミュレーションデータの物理学に基づく可視化や仮想空間での体験に関する研究を進めている。複数の画像から3次元形状を構築するAI技術にも関心を持ち、天文シミュレーションソフトウェアの開発や研究、及びその教育への応用にも力を入れている。

    【略歴】
    2001年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。大阪大学、広島大学、国立天文台などを経て2023年より現職。国立天文台では天文ソフト「Mitaka」の開発を行う。2020年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。株式会社ギャラクシーズ リードリサーチャー。

  • 三宅 陽一郎 特任教授

    主要研究テーマ:デジタルゲームにおける人工知能、メタバース、スマートシティ

    教員紹介

    デジタルゲームにおける人工知能を研究している。エージェントモデル、意思決定、ゲーム全体をコントロールするメタAI、ビヘイビア・戦略の学習などである。さらにゲームAI技術を応用したスマートシティ、メタバースの研究を進めている。また心身を持つフルセットの人工知能開発には、それを支える強固な哲学的足場が必要であり西洋、東洋哲学と人工知能の関わりを開拓している。さらに人工知能を広く社会に伝えるため、ボードゲームを用いたワークショップ形式の人工知能教育法をテーマとしている。

    【略歴】
    株式会社スクウェア・エニックス AI部ジェネラルジャー・マネージャー。博士(工学)。

  • 石川 真之介 特任准教授

    主要研究テーマ:応用人工知能、生成AI活用

    教員紹介

    民間企業における課題解決を含めた社会のさまざまな場面でのAI活用の研究とともに、人がAIと協調していくための技術として、特にAIの説明性、解釈性に関する研究を行っている。テキスト生成モデルに対しては、結果と推論の妥当性を向上させる論理思考能力や、論理思考を超えた感性をテーマとして、評価方法や能力向上の方法について検討している。生成AIを、あいまいな入力と具体的・個別的な出力を結びつける仕組みであると捉え、人間に負荷をかけずに柔軟にタスクに対応できるようにすることを目指している。

    【略歴】
    2011年、東京大学大学院理学系研究科修了。理学博士。カリフォルニア大学バークレー校、JAXA 他での研究員を経て、2019年より株式会社豆蔵に入社。デジタル戦略支援事業部所属、AI-techチームリーダー。

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