2024/10/28 (MON)

ヒマラヤの未踏峰「プンギ」の歴史的初登頂!
山岳部が遠征隊メンバー

キーワード:学生の活躍

OBJECTIVE.

10月12日(土)、体育会山岳部の主将 中沢将大さんと副主将 横道文哉さん(共に法学部国際ビジネス法学科4年次)がメンバーとして参加した「日本山岳会学生部プンギ遠征隊」が、ヒマラヤの未踏峰「Phungi(プンギ)」に初登頂しました。

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歴史的初登頂を達成した同遠征隊メンバーは、立教大学2人、青山学院大学1人、中央大学1人、東京大学1人の合計5人。日本山岳会の団体会員である各大学山岳部に所属するリーダークラスの現役学生で構成されています。5人は日本山岳会学生部で出会ったことをきっかけに、ネパールのヒマラヤ山脈にある未踏峰の山の一つ、標高6,524mのプンギへの挑戦を計画。メンバーである中沢さんは装備を、横道さんは渉外・会計・記録をそれぞれ担当しました。

2回目の登頂アタック

遠征隊は9月5日に日本を出発し、首都カトマンズに到着後は車でメタ(3560m)へ。メタ〜キャン(3800m)〜プーガオン(4100m)まで数日かけてのキャラバンと高所順応を経て、9月21日、4700m地点にベースキャンプを設営します。切り立った崖の谷間を進んでいき、10月4日に6200m地点に最終拠点となるハイキャンプを作りました。
5日にハイキャンプ地から頂上を目指し、初めてのアタックを試みましたが、切り立った岩に阻まれ失敗。それでも12日、再び態勢を整えて2回目のアタックで、誰一人欠けることなく5人そろっての初登頂に成功しました。

過去には、日本山岳会等がプンギ初登頂に挑戦するものの断念。その頂には誰も到達しておらず、今回の現役学生の遠征隊による挑戦は、歴史に残る快挙となります。

なお、この快挙を達成した遠征隊は、11月1日に帰国予定です。

※動画・写真提供:公益財団法人 日本山岳会学生部プンギ峰登山隊

コメント

左:中沢さん、右:横道さん

中沢将大さん(法学部国際ビジネス法学科4年次)

この度、他大学山岳部員と合計5名でチームを組み、ヒマラヤ未踏峰プンギ(6524m)に登頂しました。

立教大学山岳部は日本で初のヒマラヤ登頂という功績をはじめ、数々のヒマラヤの山に挑戦してきた歴史があります。
私はそのような山岳部の歴史を見て、いつか自分もヒマラヤの舞台で誰にも登られていない山に挑戦してみたい思いがありました。

ヒマラヤでの大きな挑戦を目標に、山岳部では年間を通して様々な山行に向かい、経験を積みました。また、本遠征メンバーとも多くのトレーニング山行とミーティングを重ね、入念な準備を行いました。
日本を発ってから登頂まで1ヶ月程の日数を要しましたが、決して焦ることなく、ゆっくりと時間をかけた高所順応と、慎重なルート工作を心がけました。
予想をしていなかったクレバス帯の通過や、確実な登攀が求められるナイフリッジの通過など多くの困難がありましたが、結果としてチーム全員で無事に山頂に立つことができてとても嬉しい気持ちです。

今回の遠征の経験を後輩に伝え、これからのより一層の山岳部の発展に努めてまいります。
多大なるご支援とご協力をくださいました山岳部OBの方々、日本山岳会の方々に深く感謝申し上げます。

横道文哉さん(法学部国際ビジネス法学科4年次)

−10度の中、高度障害による倦怠感に襲われてながら、山頂に一歩一歩進み、そして登頂。
畏敬を覚えるぐらい綺麗な景色に包まれながら、嬉しい気持ちもあったものの、自分達が成し遂げたことが現実離れし過ぎていて、実際に登頂の喜びがじわじわと込み上がってきたのはベースキャンプ帰還後の翌日あたりであったと憶えています。

体育会山岳部の門を叩いた四年前に漠然と抱いていた未踏峰登頂の夢はいつしか現実になる事を当時の自分は紛れもなく想像できていなかったと思います。
中学、高校と運動とは無縁の生活を送ってた私は、部活についていけるかどうかすら当時は怪しかったでしょう。
今回の初登頂が成功したのは、メンバー全員の山に対する情熱はもちろん、最高の仲間と天気、山岳部OB、日本山岳会の方々をはじめ、様々な人の支援無しでは成し遂げられませんでした。この場を借りて深く感謝申し上げます。

山岳部はその活動内容上、表舞台に出ることは他の体育会と比べ少ないと思いますが、これを機に活動内容に興味を持って頂けると幸いです。

険しい岩山を登る横道さん

横道さん(左下)と中沢さん(右下)と遠征隊メンバー

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