短期留学のススメ——次のチャレンジにつながる海外体験
斉藤 旭 さん(社会学部社会学科4年次)、池端 友花 さん(異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科3年次)
2020/04/01
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
立教大学には、語学力向上や文化体験を目的とした1~4週間程度の留学・研修プログラムがあり、長期留学へのステップとして参加する学生が増えています。
今回は、短期の語学研修プログラムを体験した後、長期の留学に挑んだ2人の学生の声をご紹介します。
留学生体験談
長期の派遣留学を見据えて中国での学びや暮らし、文化を体験
体験談-VOICE01
社会学部 社会学科4年次 斉藤 旭 さん SAITO Asahi
短期:山西大学春季言語文化研修(中国)<2017年2月~3月>
長期:派遣留学/華東師範大学(中国)<2018年2月~7月>
多国籍の学生と共に、中国に触れた3週間
山西大学での水墨画の授業の様子
海外旅行で「こんなに違う世界があるのか」と衝撃を受け、高校から中国語の勉強を始めました。大学では中国への長期の派遣留学を目指していたのですが、3週間の短期プログラム「山西大学春季言語文化研修」の存在を知り、まずは現地の学びや暮らしを体験してみたいと思い参加を決めました。
現地では、他国の学生と共に中国語を学び、書道や二胡、水墨画といった文化を体験。休日は史跡などを観光しました。授業は全て中国語のため難易度は高かったのですが、友人と助け合って乗り越えました。
現地では、他国の学生と共に中国語を学び、書道や二胡、水墨画といった文化を体験。休日は史跡などを観光しました。授業は全て中国語のため難易度は高かったのですが、友人と助け合って乗り越えました。
高度な語学力習得、学部の学びへの還元を目標に
その後はHSK(中国語検定)の勉強を進め、1年後に中国への派遣留学に参加。「中国語レベルを上げる」という目標に加え、日頃の学部での学びを通して、「異なる社会に触れて日本社会を客観的に捉える目を養いたい」という思いもありました。留学中は、授業に加え最難関であるHSK6級の勉強に励みました。中国語で日記を書き、授業の度に先生に添削をお願いしていたのですが、その際にいろいろな話をしたことで会話力が鍛えられたと思います。
短期・長期2回の留学を経験して断言できるのは、期間を問わず「留学で得られるものは必ずある」ということです。たとえ失敗や挫折を経験したとしても、それは決して無駄ではないと感じました。異なる環境の中で、考え方や生き方を見つめ直すことができたのは、人生において非常に良い経験になったと思います。
短期・長期2回の留学を経験して断言できるのは、期間を問わず「留学で得られるものは必ずある」ということです。たとえ失敗や挫折を経験したとしても、それは決して無駄ではないと感じました。異なる環境の中で、考え方や生き方を見つめ直すことができたのは、人生において非常に良い経験になったと思います。
スピーキングを集中的に鍛え長期留学のアドバンテージに
体験談-VOICE02
異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科3年次
池端 友花 さん IKEHATA Yuka
短期:短期英語研修プログラム(マレーシア)<2018年2月~3月>
長期:派遣留学/ロッテルダムエラスムス大学(オランダ)<2018年9月~2019年7月>
海外の暮らしに慣れるために参加
マレーシアにて。新年を祝うイベントでクラスメートと共にダンス
異文化コミュニケーション学部での学びを深め、将来の選択肢を広げたいと思い、オランダへの派遣留学に応募。学部生の多くが派遣留学を目指していたため、一緒に面接練習などを重ねた結果、選考を通過できました。しかし、海外で暮らした経験はもちろん一人暮らしの経験もなく、海外の生活や英語を使う環境に慣れようとマレーシアでの短期英語研修に参加しました。
研修期間の1カ月は、自分に足りないと感じていたスピーキング力を伸ばすことに集中しました。事前テストで振り分けられたのはライティング中心のクラスでしたが、希望してコミュニケーション機会が多いクラスへ移動したので、英語で会話する場面が増え、納得のいく形で研修を終えることができました。
研修期間の1カ月は、自分に足りないと感じていたスピーキング力を伸ばすことに集中しました。事前テストで振り分けられたのはライティング中心のクラスでしたが、希望してコミュニケーション機会が多いクラスへ移動したので、英語で会話する場面が増え、納得のいく形で研修を終えることができました。
オランダで見つけた自分の興味
ロッテルダムエラスムス大学では、学生のほとんどがヨーロッパ出身
半年後に、派遣留学先のオランダに渡航しました。オランダを選んだのは、母語ではないけれど英語話者が多いことと、日本人留学生が少ないと考えたからです。現地の大学では、メディア・コミュニケーション学に関する科目を多く履修。それをきっかけに「SNSマーケティングについて学びたい」という思いが芽生え、現在は2020年9月までの予定で、カナダの大学に休学留学して専門的に勉強しています。
多民族国家と言われる3カ国への留学を経験して、本当に多様な文化、異なる背景や感覚、視点などがあると感じています。また、留学中は自分の変化や成長に気付きませんでしたが、帰国後に実感することが多々ありました。短期でも長期でも、自分を全く新しい環境に置くことは、確実にものの見方や価値観を変えてくれると思います。
多民族国家と言われる3カ国への留学を経験して、本当に多様な文化、異なる背景や感覚、視点などがあると感じています。また、留学中は自分の変化や成長に気付きませんでしたが、帰国後に実感することが多々ありました。短期でも長期でも、自分を全く新しい環境に置くことは、確実にものの見方や価値観を変えてくれると思います。
短期留学・研修プログラム
短期の海外プログラムは国際センターが主催する右表の他にも、全学共通科目やグローバル教育センター、立教サービスラーニング(RSL)センター、チャプレン室が実施するものがあります。
<こんな人にオススメ>
・長期休暇を利用して語学力を高めたい
・他国の学生との学びや海外の暮らしを体験してみたい
<こんな人にオススメ>
・長期休暇を利用して語学力を高めたい
・他国の学生との学びや海外の暮らしを体験してみたい
国際センター主催の海外プログラム
※2019年度
※本記事は季刊「立教」251号(2020年1月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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