第10回公害資料館連携フォーラムin東京 
公害資料館ネットワークの10年—これまでとこれから

共生社会研究センター

2025/02/06

トピックス

OVERVIEW

2024年12月15日に池袋キャンパスMB01教室で「第10回公害資料館連携フォーラムin東京 公害資料館ネットワークの10年—これまでとこれから」が開催されました。
このフォーラムは「公害を伝える」取り組みを実践している全国の公害資料館により構成されている「公害資料館ネットワーク」が中心となり2013年から開催してきたものです。今回は学内から共生社会研究センター、環境学部設置準備室、ESD研究所が共催しました。

共催する共生社会研究センター副センター長の高木恒一社会学部教授

公害資料館ネットワークの加盟団体・機関数は2024年12月時点で28となっています。加盟団体・機関は水俣病やイタイイタイ病、大気汚染公害のほか薬害、ヒ素中毒、鉱毒、アスベストなど多様な公害を伝える団体、患者団体、本学共生社会研究センターをなどの研究機関など多様なものが含まれ、設立形態も国立・公立・民間にまたがっています(個人加盟もあり)。「公害資料館連携フォーラム」はこのネットワークのメンバーが集まり交流して活動を発展させることを目的に開催してきました。10回の節目を迎えた今回はネットワーク構成員のほか、支援してきた環境省や地球環境基金、本学を含む大学の教員や学生、さらには多くの一般の方々合計112名の参加者を得て、「これまで」を振り返り課題と成果を共有するとともに、「これから」を展望する場となりました。

基調講演を行う二ノ宮リムサチ環境学部設置準備室教授

基調講演は二ノ宮リムさち環境学部設置準備室教授の「“公害学習”の現代的価値—環境教育の視点から」。フロアとの対話も交えながら公害学習からはじまる環境教育が「アクティブ・シチズンシップ」を育む可能性について、国内外の事例を交えながら熱く語られました。その後、公害資料館ネットワークの実践報告と参加団体アンケートの紹介、資料館の実践報告とこのフォーラムを支援してきた環境省や地球環境基金の方などからのコメントがあり、最後に参加者が近くに座った方々との意見交換・交流を行いました。このフォーラムの特徴のひとつは参加者どうしの交流・意見交換が活発に行われることですが、今回も多様な人々が活発な交流をうみだしていました。
環境学部開設を控えた本学が、公害学習・環境教育を実践する多くの人や団体と出会う機会となったこと、そしてこの分野での存在感を示す場となりました。共催部局のひとつである共生社会研究センターは、ネットワーク加盟館紹介動画「公害資料館バザール」で紹介されていますが(以下の動画を参照)、これを機に大学全体としても、また環境学部やESD研究所をはじめとする環境・公害に関わる教育研究に関わる学部や部局の存在感を増していくことが期待されます。

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立教大学共生社会研究センター

2022年度から取り組んでいる「公害資料館バザール」(地球環境基金助成事業)。これは、各地の公害資料館をめぐり、資料館の魅力を公害資料館ネットワークの役員が聞き手となってご紹介する取り組みです。

丹下健三建築の中にある資料館です。なぜ立教大学に資料が保存され公開されているのか、どんな資料が所蔵されているのか、またその資料の面白さなどが紹介されている映像です。映像で予習して、ぜひ訪れてください。なお訪れる際には予約が必要です。

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