暗記や直感に頼らないのが本来の数学 試行錯誤しながら取り組む中に楽しさがある
理学部数学科4年次 長谷川 朋恵 さん
2018/08/28
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
立教大学理学部数学科の長谷川 朋恵さん(日本大学豊山女子高等学校出身)が「考える数学」の楽しさについて話してくれました。
中学時代の先生の一言が 数学の道に進むきっかけに
中学生の頃、数学の課題で別解を見つけたことがあり、先生に提出したところ、「才能があるかもしれない」と言われました。先生から褒められたことがとても嬉しくて、中学・高校とひたすら数学の問題に打ち込むようになりました。
立教大学に進学を決めた理由は、本学のオープンキャンパスで見学した数学の授業がとても面白かったからです。授業では、数学を用いて絵画に含まれる物質の量を測定し、その絵画が何年前に書かれたものなのかを検証していました。今までとは全く違う数学の世界に感動したのを覚えています。将来は数学教諭になりたいと思っていますが、大学でも専門的に数学を学びたいと思い、教育学部ではなく数学科に進学することを決めました。
立教大学に進学を決めた理由は、本学のオープンキャンパスで見学した数学の授業がとても面白かったからです。授業では、数学を用いて絵画に含まれる物質の量を測定し、その絵画が何年前に書かれたものなのかを検証していました。今までとは全く違う数学の世界に感動したのを覚えています。将来は数学教諭になりたいと思っていますが、大学でも専門的に数学を学びたいと思い、教育学部ではなく数学科に進学することを決めました。
大学の数学は中・高のそれとは別物 “じっくり考える数学”です
理学部数学科 4年 長谷川 朋恵 さん
研究室では、現在、折り紙で作図できる図形について考察を行っています。例えば、折り紙に縦に折り目をつけ、次に少しずらしてななめに折り目をつけるという作業を繰り返すと、螺旋のような形ができあがります。それを極限まで続けると、どこまでねじることができるのかを計算で割り出すのです。
卒業論文では、ハサミムシの羽の畳み方についてまとめる予定です。現在最も効率的な折りたたみ方として、日本人が考案した「ミウラ折り」が有名で、人工衛星のアンテナを折りたたむ時にも使われています。そして最近、ハサミムシの羽のたたみ方がミウラ折りを凌駕するという研究が発表されました。私は、ハサミムシの羽のたたみ方を折り紙で作図する方法について調べたいと思っています。
大学の数学は、暗記や直感に頼るのではなく、じっくり時間をかけて問題に取り組むことが求められます。中・高までの数学とは全く別物なので、もし今、数学が苦手でも、大学では違うかもしれません。「考える数学」に興味があるのならば、ぜひ大学で数学の世界に飛び込んでみてほしいと思います。
卒業論文では、ハサミムシの羽の畳み方についてまとめる予定です。現在最も効率的な折りたたみ方として、日本人が考案した「ミウラ折り」が有名で、人工衛星のアンテナを折りたたむ時にも使われています。そして最近、ハサミムシの羽のたたみ方がミウラ折りを凌駕するという研究が発表されました。私は、ハサミムシの羽のたたみ方を折り紙で作図する方法について調べたいと思っています。
大学の数学は、暗記や直感に頼るのではなく、じっくり時間をかけて問題に取り組むことが求められます。中・高までの数学とは全く別物なので、もし今、数学が苦手でも、大学では違うかもしれません。「考える数学」に興味があるのならば、ぜひ大学で数学の世界に飛び込んでみてほしいと思います。
旅先で
大学の長期間の休みに、友人とよく海外旅行に行きます。これまで、マレーシア、スリランカ、インドなどに行きました。数学の世界とは正反対の、アジア特有の混沌とした感じが大好きです。
大学の長期間の休みに、友人とよく海外旅行に行きます。これまで、マレーシア、スリランカ、インドなどに行きました。数学の世界とは正反対の、アジア特有の混沌とした感じが大好きです。
※本記事はライオン企画「『大学研究マッチングブック』理系女子特集」(2018年7月発行)の掲載原稿をもとに再構成したものです。
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