理学部による女子中高生向けプログラム「チャレンジ・ラボ ~イオンを作ってみよう、測ってみよう~」
立教大学
2018/09/14
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
2018年8月20日・21日の両日、理学部「科学の未来を創る女子中高生チャレンジ・ラボ ~家族・先生と一緒に知ろう!! 多彩な理系の未来~」の一環で、チャレンジ・ラボ「イオンを作ってみよう、測ってみよう」が開催され、理系への進学を視野に入れているという6名の女子高校生が参加しました。
高校での学びの視点と環境の違いを知った
講師を務めたのは、原子物理学・表面物理学を専門とする理学部の平山孝人教授。本イベントでは、参加した高校生が普段はなかなか入ることのできない大学の研究室で、学部・大学院生のサポートのもと、実際に研究活動で使われている装置を使った実験を行いました。
実験の内容は、電子サイクロトロン共鳴型イオン源という実験装置を用いてアルゴンのイオンビームを生成し、その質量や価数を測定するプロセスを体験するというもので、さらに、イオン源のいくつかのパラメーターを変化させて、それによってできるイオンがどう変わるのかを観測。その後、なぜそのようになるのかについて、平山教授の説明を受けました。
実験の内容は、電子サイクロトロン共鳴型イオン源という実験装置を用いてアルゴンのイオンビームを生成し、その質量や価数を測定するプロセスを体験するというもので、さらに、イオン源のいくつかのパラメーターを変化させて、それによってできるイオンがどう変わるのかを観測。その後、なぜそのようになるのかについて、平山教授の説明を受けました。
参加した高校生からは、
「テーマから化学の分野と思っていたのですが、イオンの物理的な側面を知り、イオンに対するイメージが変わりました」
「物理にも化学的なアプローチがあるのだと、新たな気付きがありました。化学も生物も物理も根底ではつながっていると分かり、横断的に学ぶ大切さを知りました」
「初めて大学の研究室に入って、本格的な実験装置を前に、本当に触っていいの?と、驚きました。こんな大掛かりな機械に触れられたのはとても貴重な経験でした」
という声があがりました。
「テーマから化学の分野と思っていたのですが、イオンの物理的な側面を知り、イオンに対するイメージが変わりました」
「物理にも化学的なアプローチがあるのだと、新たな気付きがありました。化学も生物も物理も根底ではつながっていると分かり、横断的に学ぶ大切さを知りました」
「初めて大学の研究室に入って、本格的な実験装置を前に、本当に触っていいの?と、驚きました。こんな大掛かりな機械に触れられたのはとても貴重な経験でした」
という声があがりました。
理系への進路選択に確かに可能性を感じた参加者
参加者の皆さんに、今回のイベントに参加した感想や学びについて聞いてみたところ、周りの友達の多くが文系志望で、なかなか理系に関心がある友だちが周りにいないという1年生の参加者から「同じような興味関心を持った同年代に出会えてうれしかった。将来は医学部を目指していますが、参加して、これから他にもいろいろなことを知りたいと思いました」という声があがり、理系への興味関心の喚起に留まらず、学校生活では会えない仲間に出会えるというメリットもあることが伺えました。
また、高校生が気軽に大学を知ることができるオープンキャンパスとの違いについて、「大学の中に入って、より深く高校と大学の学びの違いを見ることができました。実験のイメージも具体的にわかりより興味が湧きました。大学に入ったらいろいろな人から刺激をもらえそうだとイメージできました」という声があったほか、「大学に入ってからの目標をイメージすることができるようになりました」など、2日間を通して今後の進路を決めるにあたり参考になったようです。
文系か理系か迷っているという1年生の参加者は「もともと物理は苦手な科目ではありませんでしたが、今回参加したことで物理への興味が一層わきました。今後高校での授業が楽しくなりそうです。また学び方も変わってきそう」と話しました。高校の先にある学びを垣間見たことで、目の前の学びに取り組む姿勢が変化したようです。
また、高校生が気軽に大学を知ることができるオープンキャンパスとの違いについて、「大学の中に入って、より深く高校と大学の学びの違いを見ることができました。実験のイメージも具体的にわかりより興味が湧きました。大学に入ったらいろいろな人から刺激をもらえそうだとイメージできました」という声があったほか、「大学に入ってからの目標をイメージすることができるようになりました」など、2日間を通して今後の進路を決めるにあたり参考になったようです。
文系か理系か迷っているという1年生の参加者は「もともと物理は苦手な科目ではありませんでしたが、今回参加したことで物理への興味が一層わきました。今後高校での授業が楽しくなりそうです。また学び方も変わってきそう」と話しました。高校の先にある学びを垣間見たことで、目の前の学びに取り組む姿勢が変化したようです。
理学の魅力は「知的好奇心」が満たされること
理学部物理学科 平山 孝人 教授
実験を終えて講義室に戻った参加者に、平山教授は次のように、理学部における基礎研究の魅力を語りました。
「研究と聞くと、社会のどういう分野で役に立つのか考えがちだと思います。確かに、具体的な目標を持って将来世の中の役に立つものを組み立てていくという研究も大切です。しかし、ここ理学部にある研究の一番の基礎になっているのが「知的好奇心」で、生命ってどうやって誕生したのだろうか、この宇宙はどうなっているのだろうか、ビックバン以前はどうだったのか、そんな壮大なテーマを面白いなと思えるのが理学の魅力です。今回の実験のように、ある物質にある物質をぶつけたらどうなるか、そんな非常に単純な好奇心をきっかけに、まだまだ私たち人間が知らないことを紐解いていく瞬間の楽しさ。もしかしたら人類が初めて何かを目にする瞬間に遭遇できるチャンスが待っていることが、理学の面白さです」
平山教授の話に、「私が理学部に進学したいのはまさに基礎研究が大切だと思っているからです」という声もあり、ほかの参加者の皆さんも納得の様子でした。
「研究と聞くと、社会のどういう分野で役に立つのか考えがちだと思います。確かに、具体的な目標を持って将来世の中の役に立つものを組み立てていくという研究も大切です。しかし、ここ理学部にある研究の一番の基礎になっているのが「知的好奇心」で、生命ってどうやって誕生したのだろうか、この宇宙はどうなっているのだろうか、ビックバン以前はどうだったのか、そんな壮大なテーマを面白いなと思えるのが理学の魅力です。今回の実験のように、ある物質にある物質をぶつけたらどうなるか、そんな非常に単純な好奇心をきっかけに、まだまだ私たち人間が知らないことを紐解いていく瞬間の楽しさ。もしかしたら人類が初めて何かを目にする瞬間に遭遇できるチャンスが待っていることが、理学の面白さです」
平山教授の話に、「私が理学部に進学したいのはまさに基礎研究が大切だと思っているからです」という声もあり、ほかの参加者の皆さんも納得の様子でした。
理学部では、今後も以下のイベントを実施予定です。女子中高生の皆様の応募をお待ちしています。詳細は特設サイトをご覧ください。
- チャレンジ・ラボ「生き物はみんな親戚? DNAをつかって近縁関係しらべよう(10/13・20)」
- 実験体験講習会「美しき化学の世界〜色が変わる金属錯体〜 (9/29)」
- 実験体験講習会「ナタ・デ・ココの世界へようこそ!~ナノバイオテクノロジーを体験しよう~」(2019年3月頃予定)
- 会社見学&交流会「日本アイ・ビー・エム株式会社(IBM)(2019年3月頃予定)」
- 講演会&交流会「好きを仕事にしよう(12/8)」
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