理学部による女子中高生向けプログラム「チャレンジ・ラボ」

講演会&交流会 第3回 理系女性の多彩なミライ

2019/09/20

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

2019年8月1日、理学部「科学の未来を創る女子中高生のチャレンジ・ラボ ~家族・先生と一緒に知ろう!! 多彩な理系の未来~」の一環で、第3回講演会&交流会「理系女性の多彩なミライ」が開催されました。参加者は、理系への進学を視野に入れている女子中高校生と保護者、約40名。今回は、講師を務めた華井由利奈氏がイベントの様子をレポートします。

学校では教わらない「理系女性のリアル」

本イベントでは、『一生困らない 女子のための「手に職」図鑑』(光文社)の著者である華井由利奈が登壇し、理系女性の進路・職業選びについて講演を行いました。前半のテーマは、「理系=研究・教職だけじゃない!理系が活躍中の職業は?」。一般的には文系と思われているけれど実は理系が求められている職種や業界について解説しました。

後半は、「理系出身の女性は進路について何を考え、どう決断した?」をテーマに、現在活躍中の女性を紹介。工学部・理学部・農学部・管理栄養学部・医学部出身者の「その後」を追い、看護学の知識を生かして保健師になった女性や、食品メーカーで開発職を担当した後、図書館司書に転身した女性の心境の変化などを伝えました。
学生時代にさまざまな経験を積み、各職業に関するリアルな情報を得ておけば、将来の可能性はどこまでも広がります。「経験」と「情報」の重要性に焦点を当てた講演を聞き、記入式のシートで自分の過去を振り返った参加者からは
「周囲に理系出身の女性がいなかったため、今まで理系女性の生き方が全くイメージできませんでした。でも今日講演を聞いて、卒業後の具体的な進路や就職先を考えられるようになりました」
「理系に進んだら研究・開発を担当し、一つの企業に定年まで務めなければいけないと思っていましたが、理想を追い求めて転職していく女性たちもいるんですね。たくさんの実例を聞くことで視野が広がりました」
などの声があがり、将来のイメージが大きく膨らんだことがわかりました。

現役学生・教員・登壇者からのアドバイス

講演会後には、4名の理学部女子学生と3名の教員、登壇者との交流会が開催され、「好きな教科は理系だけど、文系の仕事に就きたい場合の進路」や「理系職種の子育て事情」など、さまざまな角度からの質問が飛び交いました。

女子学生は、文理選択をした時の心境について聞かれ、「理科の実験が魅力的で楽しかったため理系を選んだ」「以前から就きたい職業があり、資格を取得できる学部を探した」と経験談を元にアドバイス。高校で理系を選んだ後の進路を具体的にイメージするための、貴重な時間となりました。
参加者に座談会の感想や学びについて聞いたところ、「理系に進むと進路の選択肢が増えることわかり、前向きな気持ちになれた」「文理選択によって将来就ける仕事が限られてしまうと思っていたけれど、むしろ自分の可能性が広がると知って安心した」など、今後の人生選択に関わる気付きがあったことが伺えました。

学生時代の経験が将来の「道標」になる

今回講演のまとめとして伝えたのは、自分が楽しいと思える道を選ぶことの大切さでした。正社員就職率が高いからという理由で理系を選んだり、安定性を重視して医療系を目指したりするのではなく、経験を積み「自分の好きなこと」を見つけて仕事につなげれば、自然と道は拓けます。

司会を務めた理学部の山中正浩教授も、「何よりも重要なのは、自分で経験すること。インターネットを使ってさまざまな情報にアクセスできる時代だからこそ、経験値は大きな価値になります。それが自分の器を広げることにも、他者への思いやりにもつながるのではないでしょうか」と語りました。

参加者は、具体的な進路や職業選択の事例を聞くことで、想像以上に理系の仕事が幅広いことを知り、今後の進路選択や将来設計に向けて考えを深められたようです。

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