公開学術フォーラム「文化権力という視座とその射程——東アジアと日本の文学・記憶・近代」(シンポジウム)

INFORMATION

  • 2024年8月29日(木)13:00~18:00(12:30 受付開始)
  • 池袋キャンパス 7号館2階 7204、7205教室

本学日本学研究所は、韓国・翰林大学校日本学研究所と共催する形で、2020年度~2022年度にかけて東アジア文化権力研究学術フォーラム「伝統の正統性、その創造と統制・隠滅」(全5回)を開催し、文学・芸能・政治・美術・教育などにかかわる諸動向を視野に入れながら当該テーマについての共同研究を推進し、研究所間の学術交流を続けてきた。本フォーラムはその延長線上に位置するもので、「文化権力」という概念を扱うこれまでの共同研究のいったんのまとめにあたる企画である。ここでは「文化権力」という視座がもつ意義とさらなる可能性を、諸領域における具体的な事例をもとにして考える。初日は、ラジオ、在日朝鮮人文学、アニメーション映画に関する三名の研究発表の場を設定し、二日目のシンポジウムでは、初日の内容をも踏まえながら、和歌、台湾、神社、児童文学、対外戦争などの問題を扱う四名の報告をもとにして、全体討論をおこなう。

登壇者

講師

名桜大学上級准教授
屋良 健一郎(やら けんいちろう) 氏

専門は日本史・琉球史。主要業績は、共編著『訳注琉球文学』(勉誠出版、2022年)、論文「近世における琉球人の日本漂着」(島村幸一編『琉球船漂着者の「聞書」世界』勉誠出版、2020年)など。

本学兼任講師、日本学研究所所員
平澤 卓也(ひらさわ たくや) 氏

専門は神道思想史、日本宗教思想史。主要業績は、論文「吉田家と日本書紀—吉田兼倶の神代巻講釈を中心に」(遠藤慶太・河内春人・関根淳・細井浩志編『日本書紀の誕生—編纂と受容の歴史』八木書店、2018年)、共編著『中世神道入門—カミとホトケの織りなす世界』(勉誠出版、2022年)など。

東京都立産業技術高等専門学校准教授
宮田 航平(みやた こうへい) 氏

専門は日本児童文学・国語教育。主要業績は、共著『あまんきみこハンドブック』(三省堂、2019年)、論文「「ある日ある時」に「中国の大連」が語るもの——『あるひあるとき』(あまんきみこ文・ささめやゆき絵)論——」(『国語教育史研究』2023.3)など。

本学文学部文学科日本文学専修教授、日本学研究所所員
鈴木 彰

討論者

翰林大学校教授、翰林大学日本学研究所所長
徐 禎完(ソ・ジョンワン) 氏

専門は能楽史。主要業績は、共著『能楽研究叢書6 近代日本と能楽』(法政大学能楽研究所、2017年)、共著『翰林日本学研究叢書 帝国日本の文化権力3 学知・文化媒体・公演芸術』(小花、2017年)、論文「植民地朝鮮と能・謡:釜山謡曲界の形成——附:各地方の謡曲界——」(『外国学研究』46、2018年)など。

日本学術振興会外国人特別研究員
Aafke van EWIJK(アーフケ・ファン・エーワイク) 氏

日本学術振興会外国人特別研究員(本学文学部受入)。専門は日本の児童文学・文化史。主要業績は、論文「‘Het raadsel van het damesjapans: De rol van vertaling in de briefwisseling tussen Siebold en Taki, 1830-1831」(Filter 26:3, 2019)、「1830年12月、帰国したシーボルトへ其扇が送った最初の手紙(The first letter that Sonogi sent to Von Siebold after his return to The Netherlands, in December 1830)」(Narutaki Kiyo 29, 2019)など。

詳細情報

名称

公開学術フォーラム「文化権力という視座とその射程——東アジアと日本の文学・記憶・近代」(シンポジウム)

内容

・「日本統治期の台湾における沖縄出身者と短歌」:屋良健一郎氏
・「東照宮と近代:相殿神の変容をめぐって」:平澤卓也氏
・「「ひとしずく」は何を語るか——あまんきみこと「戦争」——」:宮田航平氏
・「泗川の戦いと島津家の近代——顕彰・建碑・出版をめぐって」:鈴木彰

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

立教大学日本学研究所、翰林大学校日本学研究所

後援

立教大学日本文学会、大韓民国政府教育部、韓国研究財団

お問い合わせ

立教大学日本学研究所

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